また、同じ夢を見ていた
あらすじ
主人公の小柳菜乃花は、「人生とは、」が口癖のちょっと変わった女の子。友達はしっぽのちぎれた黒い野良猫、自傷行為をしていた高校生の南さん、物知りで賢い大人のアバズレさん、人生経験豊富で素敵なおばあちゃん。
授業参観で発表するため、菜乃花は「幸せとはなにか」を考えはじめた。ペアワークの相手は、絵が上手で気弱ないじめられっ子、桐生くん。
友人たちの幸せは、大切に思える相手がいること、自分のことを考えてくれる友達がいること、、、。一方で、不幸なことを経験し、もう幸せではないと語る友人もいた。
大切な友達を幸せにするためにも、「幸せとはなにか」を探していた最中、桐生くんの一言に深く傷つく菜乃花。幸せになんてなれない、自分なんて大切じゃないと感じる菜乃花と、アドバイスをくれた後に消えていった友人たち。菜乃花は幸せを見つけることができるのか?菜乃花が憧れる彼女たちの正体とは、、、?衝撃のラストまで見逃せない!
「君の膵臓をたべたい」の作者、住野よるさんのワードセンスと世界観に惹き込まれる!
グッときたポイント
小学生の頃に初めてこの本を読んで魅了され、今でもたまに読み返すのですが、作品最大のテーマ、「幸せとはなにか」については今でも考えさせられます。正しい答えがない問いだからこそ、何度読み返しても飽きず、むしろ読めば読むほど深いと感じる作品です。
「幸せとはなにか」の他に、いじめや差別などの問題にも触れていて、大人になってから読むことで、小学生のときには気づけなかった視点から読むことができて、新たな気づきもありました。
また、菜乃花の口癖「人生とは、」が単純で納得できて、面白いものばかりで、私のお気に入りは「人生とはプリンみたいなものよ」です。人生には甘い部分と苦い部分がある、といった意味です。しかし作品内で、カラメルを避けて食べるようになった、甘いものだけを好きでいられるのは素敵なことだ、というコーヒー好きの大人の発言に、はっとさせられ、単純な言葉に深い意味を感じるようになりました。
こんな人におすすめ
私はこの本を読んでから、日常の小さなことにも幸せを感じられるようになりました。また、人に優しく、自分にも優しくなろうと思えたので、生活に行き詰まっている人や、自分を大切にできない人にも読んでほしい作品です!
住野よるさんの、ファンタジー要素と現実的な要素が入り交じった特有の世界観が好きな人は絶対に読んでみてください!!
