こんばんは

管理人です


今回は、世界文学全集の短編集から



アルゼンチン



「南部高速道路」



作者フリオ・コルタサルについて、訳者のあとがきより、プチ情報を




アルゼンチンの作家で、短編の名手としても知られる。コルサタルの短編の特徴は、日常世界に小さな亀裂が入り、それが徐々に大きくなって、ついには元の世界が崩壊するという形をとることが多い。




題名の通り、物語の舞台は高速道路。



ある日、パリ郊外の高速道路で、原因不明の激しい渋滞がおこる。程度もなんと、1日に40メートルしか進まないというもの。あきらめて、車を降りて、周りの運転手たちとおしゃべりに興じるあたり、外国だなぁと思うのですが



何日も何日も続く渋滞。やがて人々は、小さな共同体を作るようになります。遊ぶ子供たち、男女の駆け引き、犯罪、病気、老化、新しい命、そして死。その小さな世界で、非日常が日常へと変わってゆきます。



ですが、ある日突然、渋滞が解消され、その日常が一瞬で崩れます。短編の素晴らしさがつまった一冊です。