「もう規模もスピードも追求しない」。中国石油天然気集団(CNPC)の関連会社の決算説明会で、周吉平董事長は戦略転換を宣言した。

中国の石油大手各社は、世界各地で油田などの開発を拡大してきた戦略を見直し、投資を削減する方針へ転換した。規模重視で買いあさった結果、海外案件で失敗が目立っているためだ。
南スーダンでは、南北スーダン国境地域の油田開発に投じてきたが内戦勃発。治安悪化で生産が滞っている。
イランでは大型油田開発プロジェクトが頓挫した。米国や欧州の経済制裁で、原油を生産しても輸出できる見込みが立たなくなったためだ。
政変があったリビアでは複数の油田で開発・生産事業が中止に追い込まれた。
これまで中国の石油大手は、欧米メジャーが参入をためらうような政情不安地域や、技術的に難しい案件にも積極的に資金を投じてきた。しかし事前調査や技術の不足も目立ち、ハイリスク投資が裏目に出た。