夏目漱石が
漱石山房に住んでいた時に書いた随筆です

風邪をひいて表には出ず、
漱石山房の内側、すなわち硝子戸の中から世間を眺めている漱石。
そんな漱石の視点から世界を覗ける一冊となっております。
ちなみに
今、私が住んでいる場所も
この漱石山房があった場所に近く、
「硝子戸の中」を読んでいると、知っている名前がちらほら登場して、
「この場所で漱石さんが生きていたのだなぁ」と感慨を覚えます。。。
それにしても、この随筆
百年ほど前に書かれたとは思えないほど
今でもみずみずしく読める

これは、夏目漱石の作品全般にわたって言えることだけど
現代でも読みやすく、同時代の他の作家に比べても、古臭さを感じさせない文章です。
例えば、漱石と並ぶ明治の文豪、
森鴎外は「文語体」で小説を書いていたので
(文語体で小説を書くことは鷗外のこだわりでもあったとは思うけど)
古文ほどはいかなくても、現代に生きる私達の使っている日本語とは違うため、少し読みにくい。
今の小説の文体を作ったのは漱石だ、とまで言われるほどです。
夏目漱石の小説が親しみやすい所以の一つには、漱石が取り入れていた「文体」にあるのかもしれません。
「硝子戸の中」では
漱石が何を考え、生きたのか
本を開けば
そこに、夏目漱石という作家がいます。
漱石の元に「死にたい」って言う女性がやってきて
その女性を送る道で
「死なずにいきていらっしゃい」と声をかける、という話は大好きで、何度読んでもいい。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
私も夏目漱石に言われたいな

「生きなさい」って