おカネを借り続ける経営/かんき出版

『おカネを借り続ける経営』
借りたカネは返さない
この20数年、ずっと疑問に思っていることがあります。
その疑問とは、
「何故銀行は返せないのが明らかなのに融資をしてくれるのでしょうか?」ということ。
ここ数年黒字が続いていて、今期だけたまたま赤字になっただけなのに、お金を貸してくれない。困った時に助けてくれるのが銀行ではないのか?
そうではありません。
逆に決算が黒字続きでお金が余っている時に銀行の方から寄ってくる。多かれ少なかれ経営をしているとこんな経験があることでしょう。
全ては需要と供給の力関係、いやなら応じなければいいだけの話。
最初が一番借りやすい。
そんな馬鹿なと思われるかもしれません。実績が先だと。
ですが、まだ海のものとも山のものともわからない、さあこれからお店を開いて独立開業しようという段階でお金をかして貸してくれるのです。
なぜそこまでして貸してくれるのか?
一言で言うと、それが政策だからです。景気対策と考えて下さい。
あなたが借りにくるのを待っているのです。
何年も赤字続きの会社よりは、まっさらな会社の方がましということです。
理想的な融資取引の始め方としては、まず、政府系金融機関で創業融資を受ける。そして、1年か2年後に今度は自治体の創業融資をその取引銀行を通じて申し込む。これが一旦、馴染んでしまうと、銀行の融資は心強いものです。
個人の場合、住宅ローンだと、年収の4~5倍とか、返済が20%~30%とかの基準をクリアすればローン審査OK。これが法人になると、サラリーマン向けのローン審査の基準のようなものは一切ありません。むしろその逆で、融資制度の中には不況の中で苦しんでいる企業にわざわざ貸さないといけない分もあるのです。
もし、借りてはみたものの、返すのが大変になったらどうしたら良いのでしょう?
それならば、返済を待ってもらうだけ。こんなこと銀行の融資だけですよ。
ウソじゃありません。
そもそも借りた時から返せないことはわかっていたんですから。
ここまで話すと多くの経営者が驚きます。本当に返せるかを考えたら、銀行も怖くて貸せないですし、借りる方も借りられません。
借りたお金を返すというのは、自分で稼いだお金で返すか、持っている何かを売ってお金にかえて返すか、この二通りしかありません。そうです。利益を出さないと借りたお金は返せないのです。
借りたお金を返すと借入残高が減ってきます。
でも毎日返済しているのに、なぜか借入残高は増えている。そういう会社が多いのです。
長期のローンを返すのに、カードローンや、短期ローンでお金を借りて返済している。これって返していることになりませんよね。これが現実です。
商売には、仕入するお金、お客さんから遅れて入ってくるお金と返済があります。
ちょっとお客さんからの入金が遅れると仕入ができなくなる。こんなことが起こらない様に前もって月商の1か月分くらいを運転資金として借りておきましょう。モノの順序を考えたら、売るより仕入れる方が先ですから。
運転資金は借りたとしても本気で返そうと思ってはいけません。
なぜならば、この運転資金は会社を続ける限り永遠に必要だからです。
利益率がよほど高くないと、頑張って借りた運転資金を返そうと売上を大きくすると、仕入も大きくなり、逆に手元資金が足りなくなる。ですから本気で返そうとしなくてもいいですよ~と言う訳です。
では何故一旦借りた運転資金が徐々になくなっていったりするのでしょうか?それは、返済の分だけ減っていくからです。(税引き後利益が大きければ別ですが。)最初からこのことが分かっていればなにも恐れることはありません。徐々に資金が減って来て、日々の入出金が苦しくなってきたらまた運転資金として借りれば良いのです。
そんなことって銀行が受けてくれるの?
やってくれますよ。
返済するほどの利益が出ていないのに、融資をしてくれる。いいんです。銀行はまた運転資金を借りてもらった方が、銀行としては利息が入って儲かるじゃありませんか。
銀行から会社として融資をしてもらう上で、必要最低限かつ、全国共通の必要提出書類は決算書です。債務超過というのはすでに資本金以上の赤字を計上してしまっている。すでに理論上は存在しえない状況で経営破綻している様なもの。
銀行から見ると一旦融資した会社が、後で債務超過に陥ってしまうと、貸倒引当金を計上しないといけなくなります。銀行の決算で計上する貸倒引当金は銀行の決算上では費用として計上できますが、税務署への申告書上では費用として認められていません。ということは、業績が悪くなり、かつ税金を払わされるという、踏んだり蹴ったりの状態になります。
こういった状況にならない為に銀行は保証協会を使います。保証を取付けてしまえば、万が一倒産した場合は、保証協会から代位弁済を受けられます。銀行が融資をする審査をして、保証協会でもOKが出たら融資が実行されます。
申請するだけで借りられる、そんな融資は絶対にありません。ではなぜ簡単に借りられることがあるのかというと、条件に該当するのは当然として銀行が貸したいかどうかです。融資の秘訣は先ず銀行をその気にさせて、なおかつ貸しやすい制度を自分で見付けておくことです。
融資とは銀行の商品でそして融資の目標額があります。つまり銀行は常に貸せる相手を探しています。それもこちらが思っている以上に。なぜかと言うと、貸し出したお金は毎月返済されてくるので、新たに貸し出しをしなければどんどん減っていくからです。貸せるものなら、申し込みに来た人全てに貸したいくらいなのです。
最も賢い融資の受け方は、銀行が貸したいタイミング
今どき銀行を通さないで、事業をしている会社はありません。ですから、銀行は情報の宝庫です。もし、欲しいものがあって、しかもそれが融資を受けないと買えないものであれば銀行に相談しちゃいましょう。
中でも不動産に関する情報は最も銀行の得意とするところ。
その値段の分、全部銀行に出してもらえばいいんですから。
金は金のあるところに集まると言われていますが、融資にも同じことが言えます。なんのことはありません。会社の規模に合わせて取引銀行を増やしていくだけのこと。中小であればせいぜい3つもあればさし当たって十分です。
その3つとは、政府系、信用金庫、銀行です。
都市銀行には、相手にされないと思う方もいらっしゃるでしょうが、都市銀行にとっての1億円は、地銀にとっての1千万円、信用金庫の百万円ぐらいですので、相談してみましょう。営業利益さえあれば続けられます。全額返済を考えず、毎月の支払いが出来る様にする。
案ずるより、借りるが安し。
資金繰りに困らないコツは、業績が好調の内に、運転資金と当面の返済分を借りておけば大丈夫です。回転しているかぎり、倒れることはありません。
毎月返済していれば、元金を返さなくても、利息だけで銀行に返しているかもしれません。1億円を借りると、30年で9千万円、ですから銀行は借金(元金)が減らなくても、追加で貸してくれるのです。
元金を増やせば、利益を増やせることは誰でも知っていますよね。
それを可能にしてくれるのが、銀行からの借金です。
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¥1,620
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借りたカネは返さない
この20数年、ずっと疑問に思っていることがあります。
その疑問とは、
「何故銀行は返せないのが明らかなのに融資をしてくれるのでしょうか?」ということ。
ここ数年黒字が続いていて、今期だけたまたま赤字になっただけなのに、お金を貸してくれない。困った時に助けてくれるのが銀行ではないのか?
そうではありません。
逆に決算が黒字続きでお金が余っている時に銀行の方から寄ってくる。多かれ少なかれ経営をしているとこんな経験があることでしょう。
全ては需要と供給の力関係、いやなら応じなければいいだけの話。
最初が一番借りやすい。
そんな馬鹿なと思われるかもしれません。実績が先だと。
ですが、まだ海のものとも山のものともわからない、さあこれからお店を開いて独立開業しようという段階でお金をかして貸してくれるのです。
なぜそこまでして貸してくれるのか?
一言で言うと、それが政策だからです。景気対策と考えて下さい。
あなたが借りにくるのを待っているのです。
何年も赤字続きの会社よりは、まっさらな会社の方がましということです。
理想的な融資取引の始め方としては、まず、政府系金融機関で創業融資を受ける。そして、1年か2年後に今度は自治体の創業融資をその取引銀行を通じて申し込む。これが一旦、馴染んでしまうと、銀行の融資は心強いものです。
個人の場合、住宅ローンだと、年収の4~5倍とか、返済が20%~30%とかの基準をクリアすればローン審査OK。これが法人になると、サラリーマン向けのローン審査の基準のようなものは一切ありません。むしろその逆で、融資制度の中には不況の中で苦しんでいる企業にわざわざ貸さないといけない分もあるのです。
もし、借りてはみたものの、返すのが大変になったらどうしたら良いのでしょう?
それならば、返済を待ってもらうだけ。こんなこと銀行の融資だけですよ。
ウソじゃありません。
そもそも借りた時から返せないことはわかっていたんですから。
ここまで話すと多くの経営者が驚きます。本当に返せるかを考えたら、銀行も怖くて貸せないですし、借りる方も借りられません。
借りたお金を返すというのは、自分で稼いだお金で返すか、持っている何かを売ってお金にかえて返すか、この二通りしかありません。そうです。利益を出さないと借りたお金は返せないのです。
借りたお金を返すと借入残高が減ってきます。
でも毎日返済しているのに、なぜか借入残高は増えている。そういう会社が多いのです。
長期のローンを返すのに、カードローンや、短期ローンでお金を借りて返済している。これって返していることになりませんよね。これが現実です。
商売には、仕入するお金、お客さんから遅れて入ってくるお金と返済があります。
ちょっとお客さんからの入金が遅れると仕入ができなくなる。こんなことが起こらない様に前もって月商の1か月分くらいを運転資金として借りておきましょう。モノの順序を考えたら、売るより仕入れる方が先ですから。
運転資金は借りたとしても本気で返そうと思ってはいけません。
なぜならば、この運転資金は会社を続ける限り永遠に必要だからです。
利益率がよほど高くないと、頑張って借りた運転資金を返そうと売上を大きくすると、仕入も大きくなり、逆に手元資金が足りなくなる。ですから本気で返そうとしなくてもいいですよ~と言う訳です。
では何故一旦借りた運転資金が徐々になくなっていったりするのでしょうか?それは、返済の分だけ減っていくからです。(税引き後利益が大きければ別ですが。)最初からこのことが分かっていればなにも恐れることはありません。徐々に資金が減って来て、日々の入出金が苦しくなってきたらまた運転資金として借りれば良いのです。
そんなことって銀行が受けてくれるの?
やってくれますよ。
返済するほどの利益が出ていないのに、融資をしてくれる。いいんです。銀行はまた運転資金を借りてもらった方が、銀行としては利息が入って儲かるじゃありませんか。
銀行から会社として融資をしてもらう上で、必要最低限かつ、全国共通の必要提出書類は決算書です。債務超過というのはすでに資本金以上の赤字を計上してしまっている。すでに理論上は存在しえない状況で経営破綻している様なもの。
銀行から見ると一旦融資した会社が、後で債務超過に陥ってしまうと、貸倒引当金を計上しないといけなくなります。銀行の決算で計上する貸倒引当金は銀行の決算上では費用として計上できますが、税務署への申告書上では費用として認められていません。ということは、業績が悪くなり、かつ税金を払わされるという、踏んだり蹴ったりの状態になります。
こういった状況にならない為に銀行は保証協会を使います。保証を取付けてしまえば、万が一倒産した場合は、保証協会から代位弁済を受けられます。銀行が融資をする審査をして、保証協会でもOKが出たら融資が実行されます。
申請するだけで借りられる、そんな融資は絶対にありません。ではなぜ簡単に借りられることがあるのかというと、条件に該当するのは当然として銀行が貸したいかどうかです。融資の秘訣は先ず銀行をその気にさせて、なおかつ貸しやすい制度を自分で見付けておくことです。
融資とは銀行の商品でそして融資の目標額があります。つまり銀行は常に貸せる相手を探しています。それもこちらが思っている以上に。なぜかと言うと、貸し出したお金は毎月返済されてくるので、新たに貸し出しをしなければどんどん減っていくからです。貸せるものなら、申し込みに来た人全てに貸したいくらいなのです。
最も賢い融資の受け方は、銀行が貸したいタイミング
今どき銀行を通さないで、事業をしている会社はありません。ですから、銀行は情報の宝庫です。もし、欲しいものがあって、しかもそれが融資を受けないと買えないものであれば銀行に相談しちゃいましょう。
中でも不動産に関する情報は最も銀行の得意とするところ。
その値段の分、全部銀行に出してもらえばいいんですから。
金は金のあるところに集まると言われていますが、融資にも同じことが言えます。なんのことはありません。会社の規模に合わせて取引銀行を増やしていくだけのこと。中小であればせいぜい3つもあればさし当たって十分です。
その3つとは、政府系、信用金庫、銀行です。
都市銀行には、相手にされないと思う方もいらっしゃるでしょうが、都市銀行にとっての1億円は、地銀にとっての1千万円、信用金庫の百万円ぐらいですので、相談してみましょう。営業利益さえあれば続けられます。全額返済を考えず、毎月の支払いが出来る様にする。
案ずるより、借りるが安し。
資金繰りに困らないコツは、業績が好調の内に、運転資金と当面の返済分を借りておけば大丈夫です。回転しているかぎり、倒れることはありません。
毎月返済していれば、元金を返さなくても、利息だけで銀行に返しているかもしれません。1億円を借りると、30年で9千万円、ですから銀行は借金(元金)が減らなくても、追加で貸してくれるのです。
元金を増やせば、利益を増やせることは誰でも知っていますよね。
それを可能にしてくれるのが、銀行からの借金です。
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