来月は恒例のグレード昇格発表。
「将来、役員に挑戦したいです!」
面談でもそういう声をよく聞くようになり、
とても頼もしく思っています。
役員の選定。
それは会社のビジョンと経営戦略を達成できると考えられるベストフォーメーションから、毎回決めています。
当社は派閥もないし、年功序列も禁止。
もちろん人格、実績、再現性のある能力なども必要ですが、
役員の基礎要素を1つあげるとすれば、
それは「当事者意識」です。
会社の成長・会社の存続に対して、
当事者意識があるかどうかです。
ベンチャーだと当事者意識が「危機感」の源泉となり、
全てのスピードとクォリティをあげ、
それが大企業との競争優位性になります。
私は仕事上でメンバーと話すとき、
たとえメンバーがとてもよく頑張ってたと知っていても、
良くないものは良くないとまっすぐに伝えています。
起業家になってからますます率直になっていると思います。
その理由は人が当たり前にもつような、頑張ってたから言いにくいなあとかそういう感情をもっていないわけではなく、
危機感が他のあらゆる感情を上回っているからです。
学生時代の部活で考えても、
テクニックはコーチや上手な先輩に教えてもらえばいいけど、
試合に負けたときに悔しくて泣くような当事者意識は、
誰かに教えてもらうようなものではありません。
ビジネスも同じで、
優れたアイディアは、得意な人を巻き込んでだしてもらうことができるし、
優れたマネジメントは、得意な人からやり方を学ぶこともできます。
でも「当事者意識」はその人の根っこの部分なので、
他人にどうこうできるものではないのです。
役員に挑戦したい。
大志をもっていて素晴らしいと思います。
そして特にベンチャー企業でそう志している人は、
会社の成長や存続に対して、
今の自分が本当はどこまで当事者意識と危機感をもっているのか、
自問自答してみることをおすすめします。
ベンチャーだからこそ見ることのできる、
ビジネスのプロの景色が見えてくると思います。
ビジネスは結果が全ての非情な世界。
そしてベンチャーは新しい産業や革新的なサービスであったりするので、
より難しく厳しい世界です。
だからこそそこに身をおくと圧倒的に成長が速いのです。