レックス・スタウト No.7◇シーザーの埋葬◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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牛がまさかの人殺し!? 全米チャンピオンの牛、シーザーの名誉を挽回せよ!?

 

 

 

 

◇シーザーの埋葬◇ -Some Buried Caesar-

レックス・スタウト 大村美根子 訳

 

 

全米チャンピオン牛の栄誉に輝いたというのに、シーザーの命はまさに風前の灯。飼い主で大衆レストラン・チェーンの経営者トマス・プラットが、店の宣伝のためにバーベキューにしようというのだ。そこへ呑気に迷い込んできた巨漢探偵ネロ・ウルフと彼の右腕のアーチー。周囲の猛反対をよそに、セレモニーの時間は刻々と迫っている。ところが厳重警戒の牧場で、一頭の牛と反対派の若者の死体が発見された。ウルフは謎のパズルをつなぎ合せようと……。 

 

 

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蘭の品評会に出る為に外出したネロ・ウルフとアーチーは車で事故を起こしてしまった上に牧草地に入って牛に追われる羽目になる。その牧草地はレストラン・チェーン経営者のプラットのもので先程の牛、シーザーを放牧している。シーザーはこの度ガーンシー種の全米チャンピオンになったのだ。

 

 

が、そのシーザーは近々食べられる運命にあるらしい。プラットは宣伝効果にバーベキューの材料にしたいという。しかしシーザーは素晴らしい評価をつけられた牛なので反対する人間もいっぱいいる。その一派が名士オズグッド家だ。そしてとうとうその息子クライドとプラット家の甥ジミーはシーザーをバーベキューするかしないかに1万ドルの賭けを実行してしまう。

 

 

シーザーに何かあっては大変、とネロ・ウルフはなんとプラット家に泊まることになった。そしてアーチーは牛の護衛を引き受ける。するとシーザーがなにかを小突いているではないか。……クライドの遺体だ! まさかシーザーの角がクライドを殺した!?

 

 

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「シーザーの埋葬」です(・∀・)

 

 

シリーズ初! 巻き込まれ型でネロ・ウルフ、参戦する決定!しかもその前にも事故に遭うは牛に追いかけられるはで普通の人間でも散々な目に遭ったと嘆きたくなるような惨事に遭います。これでプラット家の食事と椅子が満足いくもので無かったらどうなったことやら……ネロ・ウルフは家でなくても安心して座れる椅子を求め←、どーんとアーチーが事を成すのを待っています。

 

 

ネロ・ウルフにくってかかって許される唯一の人物、我らがアーチー。車で事故ったり、足を見張って死体を発見したり、兄妹の密会を目撃して死体を発見したり、と美味しいところばっかり持っていっている。2度目の殺人事件では勾留されてしまうので災難なのですが心配して損した!と思いたくなるほど強か。ガールフレンドまでできちゃって! 彼女はきちんとこれからも出てくるのでしょうか。

 

 

史上初!? 牛が殺人を犯す!? うーん、いつだかのミステリーアンソロジーに負けないくらい、牛が共犯者の役割!?を負わされています……!! 物語を最後まで読むと題名の意味が分かります。あー、そういうことだったのかー……

 

 

「シーザーの埋葬」でした(・∀・)/ 

次は近く、上野のゴッホ展に行くため、ゴッホにまつわる小説を読みます(*^o^*)/