林真理子 No.1◇私はスカーレット Ⅰ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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スカーレットの心情をより明瞭に! 新しい『風と共に去りぬ』!

 
 

 
◇私はスカーレット Ⅰ◇ -I am Scarlett Ⅰ-
林真理子
 
 
パリピ気質で男の子にモテることが大好き、わがままで思慮が浅く、まわりの女子ほぼ全員を敵に回す最強ヒロイン・スカーレットの波瀾万丈な人生。マーガレット・ミッチェルの名作を林真理子が一人称小説として現代に甦らせる。
 
 
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「私はスカーレット Ⅰ」です(・∀・)
 
 
ずばりあの林真理子が「風と共に去りぬ」を翻訳したらこうなる! です。別サイトで書いている着物女子主人公が学校の文化祭で『風と共に去りぬ』の主人公を演じて全員の予想を裏切って大成功を収めたのですが、調べるために無性に読みたかったんです。
さて本書は全く新しい『風と共に去りぬ』で女子最強の天敵!ヒロイン、スカーレットの一人称小説でスカーレットの心情と独白で話が進んでいきます。
 
 
スカーレットの頭がおめでた過ぎて逆に笑えます。ミッチェル版を読んだ時も思いましたが、よくもまぁこんなに楽観的にものを考えられるなぁと改めて思いました。まだまだ世界は自分を中心に回っているという恋する暴走車発想が全開です。その勢いで男の子は虜にし、女の子は敵に回します。ここから12年後の『本当の』悲劇に至るまでスカーレットがどう変わるのか、マジで楽しみです。
 
 
あとスカーレットだけになるとこんなに薄くなるのか! とびっくりしました。考えてみればスカーレットはエレンに好きな人がいたことは知らないし、スカーレットが出てこない場面のことは当然何も分からないわけですから当たり前と言えば当たり前です。ほぼ主人公の独壇場になると「信頼できない語り手」が多くなりますが、スカーレットも確実にそうなりますね。
 
 
1巻は僅か1週間の結婚生活で未亡人になったスカーレットがアトランタに行くもお堅い婦人たちによって雁字搦めにされてちっとも思い通りにならずに泣くところで終わります。2巻でスカーレットはどう変化し、林真理子がどう表現するか楽しみです。
 
 
「私はスカーレット Ⅰ」でした(・∀・)/
次は一時話題になったミステリーです(*^o^*)/