ウィリアム・シェイクスピア No.3◇マクベス◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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魔女の恐ろしい予言に耳を貸したばかりにマクベスは血と呪いの中を転がり落ちる!

 
 
 
◇マクベス◇ -Macbeth-
ウィリアム・シェイクスピア 松岡和子 訳
 
 
スコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と、激しい夫人につき動かされ、かねてからの野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し、王位を奪ったが、その地位を失うことへの不安から次々と罪を重ねていく…。四大悲劇の一つを新訳で。
 
 
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シェイクスピアの「四大悲劇」といえば! 「ハムレット」! 「オセロー」! 「リア王」! そして「マクベス」! ということで四大悲劇その2作目、「マクベス」です。実に2年ぶりのシェイクスピアです← もっと頻繁に読めよ……
 
 
「マクベス」といえばヴェルディのオペラでもお馴染みですが、マクベスって人の言うことに耳を傾けなければ人生安泰だったのに……感が否めない……魔女の言うことはよくよく見ると意味わからないし、マクベス夫人は間接的に聞いただけなのに怖いし、甘い出世の言葉に惑わされて2人共身を滅ぼし……欲とは本当に恐ろしい……と思わずにはいられない! マクベスも小心者のままの方が幸せでしたね……あとマクベス夫人が野心家的悪女じゃなかったらこの破滅は避けられたと言えるような……夫人が魔女の予言を信じないような強い女だったら良かったです。
 
 
破滅的な運命をたどり、けちょんけちょんに因果応報的に描かれるマクベスは実は実在のスコットランド王です。先王は確かにダンカン一世と言い、これも殺害、バンクォーを殺害するところも一緒なのですが、史実のマクベス王は有能で統治能力に優れています。どうしてシェイクスピアは精神的に弱い男として書いたんだ!? とまさかの歴史改竄←に悩みましたが、考えてみればシェイクスピアが生きた時代ってエリザベス一世時代ですからイングランドVSスコットランドが激化最高潮に達していた時代ですよね……いくら昔とはいえ、敵側の王様を有能として描くわけにはいかなかったんですね……
 
 
「マクベス」でした(・∀・)/ 
次はカナダ! 行くぜ独立戦争(*^o^*)/