スヴェン・エルヴェスタ No.1◇グランドホテル怪事件◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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リゾート地のホテルで起こる幽霊騒ぎと殺人事件!

 
 
 
◇グランドホテル怪事件◇ 
スヴェン・エルヴェシュタット(スヴェン・エルヴェスタ) 雨石矢兵 訳
 
 
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避暑シーズン前のノルウェー。その西海岸にあるグランドホテルは童話に出て来るようなお城のホテルだ。そこに不思議な容貌の植物学者パトリック・アラン氏がやって来た。この男は平穏なホテルでの格好の噂になったが、不吉な予言めいたことを口にする。
 
 
グランドホテルには海で遭難して行方不明になったシュタイニッツ氏の幽霊が出ると噂されていたのだ。その幽霊に異常に怯える宿泊客たち。そしてついに殺人事件が起こり、宿泊客の1人ガードナーが殺された!
 
 
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「グランドホテル怪事件」です(・∀・)
この作者スヴェン・エルヴェスタ(スヴェン・エルヴェシュタット 1884〜1934)はノルウェーで最初のミステリー作家と言われています。1972年創立のノルウェーの推理作家団体「リヴァートンクラブ」はこのエルヴェスタのペンネーム、「ステイン・リヴァートン」から名付けられました。
 
 
エルヴェスタの作品は「怪盗」という長編と「グランドホテル怪事件」という短編が1作ずつ訳されています。「怪盗」にはアスビョルン・クラークという名探偵が出てきます。アスビョルン・クラークのことは次回語ることにして短編「グランドホテル怪事件」に行きましょう。
 
 
ノルウェーの避暑地、西海岸にあるグランドホテルで起こる殺人事件がある幽霊騒ぎと一緒に語られるのですが、非常に英国ミステリーの影響を受けているのが分かります。謎の人物パトリック・アランという名前からして英国風だし、幽霊も出てくる。舞台がノルウェーってだけで英国ミステリーを読んでいる気分でした。日本もそうでしたが、初めてのものが出たばかりの頃は他国の影響を強く受けるものです。
北欧ミステリーが今やミステリー界の一大ジャンルを築いていると知ったらエルヴェスタはすごく喜んだことでしょう。
 
 
「グランドホテル怪事件」でした(・∀・)/ 
メグレ、謎の男を追う!(*^o^*)/