ロバート・A・ハインライン No.35.25◇獣の数字②◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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合衆国の存在しない宇宙、オズの世界、小人の国の世界、アーサー王の世界、不思議の国のアリスの世界……多元宇宙は4人がよく知る世界!?

 
 

 
◇獣の数字◇ --The Number of the Beast-
ロバート・A・ハインライン 矢野徹 訳
 
 
ジェイクの発明を狙う異星人の行動はエスカレートする一方。ついにぼくら一家の隠れ家は原爆で吹き飛ばされてしまった! かれらの執拗な攻撃から逃れるため連続体飛行機に乗りこんだぼくらは、別の宇宙に移転して火星に着陸した。だがそこは翼竜のような飛行機が空を舞い、宇宙進出を果たしたロシアとイギリスが熾烈な領土争いを繰り広げている奇妙な世界だった……巨匠の奔放な筆致が冴える力作長編第2巻。全3巻完結
 
 
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4人が出くわした翼竜は機械仕掛けーーーつまり飛行機だった! 火星は植民地だったのだ! 火星植民地はロシアとイギリスが領土争いを繰り広げていた。しかしこの宇宙、この2国が大国でゼブたち4人の故郷、アメリカ合衆国は存在しないようだ……
 
 
ゼブたちはこの火星で過ごすうちに宿敵黒帽子らがウォッグという名前の原住民であることを知る。迂闊に長居はできない。しかもディーティーとヒルダは妊娠しているーーーゼブたちはイギリスの総督バーティーらに別れを告げ、さらなる宇宙に旅立つ。が、その宇宙はオズの世界、ガリバー旅行記の世界、アーサー王の世界、不思議の国のアリスの世界と小説で慣れ親しんだ世界だった……
 
 
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「獣の数字②」です(・∀・)
宇宙規模の逃亡劇第2巻。貴方の隣にある異なる世界に渡る旅です。しかも後半はわたしたち日本人でもよく知る世界観。多元宇宙というよりも本の世界。合衆国が存在しない宇宙の方が多元世界らしいですよね。
 
 
4人は操船権を交代し合い、時に激突しながら旅を続けます。本巻では何度かゼブとパップが婿舅の口論を繰り広げます。結構ガチでぶつかっているので「ヤバい、決別するんじゃないか!?」と結構ヒヤヒヤしました。3巻で本当にそうなったらどうしよう←
 
 
後半は前述したように多元宇宙というよりは本の世界を渡ります。もしこれが多元宇宙というなら作家たちは想像だけで宇宙を作ったということに……いや逆か? それを無意識のうちに目撃してしまったからこそ本ができたのか……本の世界も多元宇宙ならポワロが生きた時代の英国に行きたいです!←
 
 
4人に安寧の宇宙はあるのか!? 救いの手は差しのばされるのか!? いざ最終巻へ!(*^o^*)/~