アーサー・C・クラーク No.27◇楽園の日々◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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SFを通してわたしは楽園の日々を過ごしたーーー雑誌雑誌「アスタウンディング」と回想するクラークのSF人生!

 
 
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◇楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想◇ -Astounding Day, A Science Fictional Autobiograph-
アーサー・C・クラーク 山高昭 訳
 
 
イギリスの片田舎で過ごした少年期、ロンドンでの公務員生活、そしてイギリス空軍の技術士官としてレーダー開発に従事した6年間…やがてSF界の巨匠となるアーサー・C・クラークのかたわらには、常にパルプ雑誌『アスタウンディング』と驚異に満ちた短篇の数々があった。SFと宇宙科学への関心で結ばれた様々な友人たちと交流した黄金の日々を、ユーモア溢れる筆致で生き生きと描いたファン待望の自伝的エッセイ。
 
 
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「楽園の日々」です(・∀・)
 
 
SFかと思いきやクラークの自伝的エッセイです。
本当は読むつもりではなかったのですが、知ってしまった以上、無視できませんでした← 
 
 
SF雑誌の基本のきの字にして定番のSF雑誌、『アスタウンディング』の編集長ベイツ、トレメイン、キャンベルの3人、それに掲載された作品を通してクラークのSF人生が語られています。
 
 
クラークは「ビッグ3」のアシモフ、ハインラインと違って『アスタウンディング』ではあまり作品を発表しませんでしたが、この雑誌無しにクラークの楽園の日々はあり得ませんでした。SF作家の前に1人のSFファンとして雑誌を読み、アイデアの着想に感嘆したり、絶対的な間違いに憤慨したり、彗星のように現れては消えた作家たちを惜しみ、2度と姿を見せなかったあの作家は何者だったんだろうと考えたり……その姿、実に共感できます。わたしの場合はミステリーですが、「分かる〜」って感じです。
 
 
あと、エッセイなので宇宙工学のジャーナリストというクラークのもう1つの顔が見られます。理論になると本当にさっぱり分からない……文系頭が憎いです←
 
 
ビッグ3の中で唯一21世紀を目の当たりにしたクラークももういません。わたしたちはただただクラークの作品を心から楽しみ、楽しみと魅力を発見または再発見、再確認するのみです。
 
 
「楽園の日々」でした(・∀・)/
次はチャンドラー、短編集その1です(*^o^*)/~