エラリー・クイーン No.73.5◇紫の鳥の秘密・中編◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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チェストの板には謎の言葉が。ジュナ、ジミー、チャンプに危険が迫る! そして海外ミステリドラマから犯罪の世界へようこそ!

 
 
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◇紫の鳥の秘密・中編◇ -The Purple Bird Mystery-
エラリー・クイーン 駒月雅子 訳
 
 
少年探偵ジュナはチェストの秘密にまた一歩近づく!
 
 
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ジュナは早速旧知のサッカー(ソッカー)に電話してスフィストさんの素性を調べてもらう。
 
 
ところが、その直後、ジミーの家に泥棒が入る。なにも盗まれたものはないが、やはりチェストの周辺だけ荒らされていて……そこでジュナとジミーはチェストの謎の言葉が「紫の鳥」であることに気がつく。
 
 
やはりスフィストさんとマーティンさんは怪しい! そしてプロゴルファーのジョーも……果たしてサッカーから再度電話があり、スフィスト骨董屋はフィラデルフィアのどこにも存在していないこと、キャノンボールと今すぐそちらに行くから2人には決して近づくな! と警告する。
 
 
ところが、家に帰ると壊れたチェストの板で遊んでいたチャンプが殴られ、その板が奪われて……
 
 
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「紫の鳥の秘密・中編」です(・∀・)
 
 
ついに紫の鳥登場! そしてジュナたちの周りで不穏の気配が!?
前編では「紫の鳥」はカケラたりとも出てこなかったので「ヤバい、読み落とした!?」としちゃいけない心配をしましたが、良かった、ここが初出です。
というか、チャンプ以外に本物の動物出てこなかったのって初じゃないか?
いつもキーパーソンとなる動物が生きて登場するのに……これはチャンプがキーパーソンだから良いとして……うーん、なかなかの変わり種です。
 
 
しかも怪しい人が何人もいるところもミステリーが効いています。今のジュナとジミーはスフィストさんとマーティンさんは怪しいけどもしかしたらジョーも……? 状態。しかもチャンプを殴るところからして手に入れたいものを手に入れるためには血も省みないところからして、危険が生半可でないことが窺えます。
 
 
中盤は半ば危険フラグが立ちましたが、サッカーとキャノンボールは間に合うか!? ……ってサッカーってなんだよ! ソッカーじゃないのかよ!
一瞬、誰のことか分からなかった……! まさか綴りはsoccerなのか!? 今、こうなったってことは今までの方が違ったのか!? そっかぁ……翻訳って難しいんだなぁ……
 
 
そして、なんとサッカーの口からエラリー・クイーンの名前が!!
変な名前だよなぁ。でも世の中色々な名前の人がいるから云々でなんとなく出た名前でしたが、わたしは見逃さなかった!← まさかジュナとクイーン警視を引き合わせたのってサッカーなのか!? 後編で語ってくれるのキボンヌ!
 
 
あ、中編が収録された3月号には海外ミステリドラマに絡んだ短篇3篇があったのでそれも読みました。前回もそうでしたが、ついでのつもりがかなり楽しんでいました。
俳優ジャック・ウェッブ好きな妻をつなぎとめるためにその象徴たる星を盗み出す「ジャック・ウェッブの星(Jack Webb's Star)」、事情聴取した少年の癒えない傷を垣間見る「魂の調教師 -第一容疑者-(The Keeper of Souls)」、犯罪学講座を受け持った刑事コジャックと生徒たちが質の高い討論を繰り広げる「教師コジャック」。さぁ、みんな、海外ミステリドラマから犯罪の世界へレッツゴーだ!← 
 
 
「紫の鳥の秘密・中編」と海外ミステリドラマ特集でした(・∀・)
行くぜ、後半! ついにジュナともお別れだ!(*^o^*)/~