フランシス・スコット・フィッツジェラルド No.1◇グレート・ギャツビー◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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その人生はまるでアメリカそのものーーー激しい愛情を秘めて突き進んだ1人の男の青春と破滅の物語。

 
 
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◇グレート・ギャツビー◇ -The Great Gatsby-
フランシス・スコット・フィッツジェラルド 野崎孝 訳
 
 
豪奢な邸宅に住み、絢爛たる栄華に生きる謎の男ギャツビーの胸の中には、一途に愛情を捧げ、そして失った恋人デイズィを取りもどそうとする異常な執念が育まれていた……。第一次大戦後のニューヨーク郊外を舞台に、狂おしいまでにひたむきな情熱に駆られた男の悲劇的な生涯を描いて、滅びゆくものの美しさと、青春の光と影がただよう憂愁の世界をはなやかに謳いあげる。   
 
 
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戦争後、故郷に虚無感を覚えたニック・キャラウェイは証券会社に勤めるべく、ニューヨークのウェスト・エッグへ引っ越した。その隣は大邸宅で毎夜パーティーを開いている。
 
 
その大邸宅に住むのはジェイ・ギャツビー。若くして巨万の富を築いた謎の多い男だ。興味を覚えたニックはちょうどそのパーティーの招待を受けた。こうしてニックとギャツビーは知り合いになり、親しくなる。
 
 
ニックにはデイズィという高級住宅街「イースト・エッグ」に住む遠縁がいる。そのデイズィとギャツビーが顔を合わせた時、運命と愛と破滅の歯車が回り出すーーー!
 
 
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ここのところ、猛スピードで進んでいる「文豪ストレイドッグス制覇計画」。ついに海外文豪、登場となりました。スタートを切るのはアメリカの文豪「フランシス・スコット・フィッツジェラルド」です。
 
 
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はい、この方が「文豪ストレイドッグス」での「フランシス・スコット・フィッツジェラルド」です。まぁ、なんて偉そうな人なんでしょう。実際偉いんですけどね←
アメリカの異能力者集団《組合(ギルド)》の団長で、数多の会社を経営する実業家です。
そしてポートマフィアに敦くんこと「人虎」並びに「虎人(リカント)」捕獲依頼を出した張本人です。最終目標は横浜のどこかにあるという望みを叶えるという「本」を探すこと。
それになんで敦くんがいるの!? って感じですが、それに関してはわたし、1つ仮説を持っていますのでそのうち計画内で発表します。
 
 
……というかまんまギャツビーですね← 能力名も【華麗なるフィッツジェラルド】ですからね。【消費したお金に比例して身体能力を強化する】異能です。早速本書登場です。
 
 
フィッツジェラルドは失われた世代ーーーつまり1920年代のアメリカを代表する文豪です。「時代の寵児」って言葉が似合う文豪です。本当に。
 
 
ギャツビーの人生もフィッツジェラルドの人生もまさに「1920年代のアメリカ」そのものですね!
1920年代のアメリカは大恐慌が起こる前。戦争終わって好景気に沸いた時代。ギャツビーもフィッツジェラルド1番華やかな時代を青春にしてきた気がします。
ってフィッツジェラルドってゼルダと一緒にギャツビーみたいなことやってたんですね……しかも大恐慌で没落するとかやっぱりアメリカそのもの……
 
 
祭りが来れば終わりがあるもので、青春の後の寂寥感、憂愁さも漂っています。
華やかなパーティーの最中にパーティーが終わった後のガランとした、誰もいなくなったパーティー会場をも想像できてしまうような……一瞬の華やかに対する空虚感を感じました。ギャツビー……(゚ーÅ) 「親友」と呼びかけるところが好きです。でもデイズィ、そんなにいい女かなぁ? 考え足りないところあるし← 
 
 
本書はあの村上春樹も翻訳したということで、そちらも気になり、次回それも読むことにします。違う訳で読み比べてみるのも一興だと思って、お楽しみに!
 
 
ここですみません。「文豪ストレイドッグス」に話を戻します。
「文豪ストレイドッグス」のフィッツジェラルドは自信満々、唯我独尊、金あってなんぼ、考えの主軸は金! な癖のある男なので、わたしは今までこのキャラクターは史実のフィッツジェラルドではなく、ギャツビーを参考にできたのだと思っていました。
 
 
が! 読んでいて違った。「文スト」のフィッツジェラルドは確かに史実のフィッツジェラルドだった。
豪華絢爛な私生活に敗北による没落ーーーフィッツジェラルドは娘の死から立ち直れない妻ゼルダを「本」で救うため、全財産を代償に闘いますが、武装探偵社・ポートマフィア勢に敗北してホームレスになってしまいます。実際のフィッツジェラルドも大恐慌とゼルダの精神疾患によって私生活は崩壊し、アル中に陥ってしまいます。同じだ。
 
 
ギャツビーとニックは作者の分身だという話だし、ギャツビーにフィッツジェラルド自身が見えてもてんで不思議じゃないのです。
 
 
ちなみにフィッツジェラルドと親交があったのはこれまた20世紀アメリカの最高峰と謳われたヘミングウェイ。なんで《組合》にいないんだ。
いや、再起を図るフィッツジェラルドを助けるポジションとしてのちに登場するんでしょうか!? いや、それともライバル!? 異能力は【武器よさらば】で【戦闘系の異能無効化。ただし汎用性の異能は無効化できない】とかどうでしょうか!? ←
 
 
「グレート・ギャツビー」でした(・∀・)/
次は村上春樹の訳でお楽しみに!(*^o^*)/~