樋口一葉◇にごりえ・たけくらべ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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明治時代に生きる女性の儚さと一瞬の確かな幸せ。明治時代文学の第一人者!

 
 
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◇にごりえ・たけくらべ◇
樋口一葉
 
 
落ちぶれた愛人の源七とも自由に逢えず、自暴自棄の日を送る銘酒屋のお力を通して、社会の底辺で悶える女を描いた『にごりえ』。今を盛りの遊女を姉に持つ14歳の美登利と、ゆくゆくは僧侶になる定めの信如との思春期の淡く密かな恋を描いた『たけくらべ』。他に『十三夜』『大つごもり』等、明治文壇を彩る天才女流作家一葉の、人生への哀歓と美しい夢を織り込んだ短編全8編を収録する。
 
 
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1.にごりえ
 
 
2.十三夜
 
 
3.たけくらべ
 
 
4.大つごもり
 
 
5.ゆく雲
 
 
6.うつせみ
 
 
7.われから
 
 
8.わかれ道
 
 
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少し間が空きましたが、「文豪ストレイドッグス制覇計画」です(・∀・) 8人目は「樋口一葉」です(・∀・)
 
 
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はい、画像の女の人が「文豪ストレイドッグス」上の「樋口一葉」です。前回登場した芥川さんの部下です。「黒蜥蜴」という遊撃隊を指揮する権限を持っています。
怖い台詞を言っていますが、普段は芥川を「芥川先輩!」と呼ぶ健気な人です。4巻は結構感動しましたが、10巻は引きました←
 
 
そんな彼女の異能はーーー……と言いたいんですが、彼女の異能は今の所(既刊10巻まで。雑誌は除く)、出ていません。それどころ持っているとも明記されていないんです。
 
 
じゃ、「異能持っていないんじゃないの?」って話なんですが、自他共にそれに触れていないのも気になるんです。
 
 
「樋口さんは異能を持っていない」説に加え、「樋口さんの異能はあるけど攻守共に役に立たない」説も加えたいと思います← 11巻以後が出て自分の意見が的外れだったら消します。
 
 
異能も登場していないし、読もうかかなり迷ったのですが、もうメインキャラの1人だし、差別もひどいかなと思って代表作「たけくらべ」と「にごりえ」を読んでみました。
 
 
樋口一葉は五千円札でおなじみの明治時代の女流作家。天才と絶賛されましたが、僅か25歳で結核で亡くなりました。
 
 
傑作と名高いのは「たけくらべ」と「にごりえ」です。「たけくらべ」は「ガラスの仮面」で知りました←
 
 
ああ、なんか甘酸っぱいな、切ないな。
子どもから大人への移ろい、それに伴う戸惑いと拒絶。明治時代の少年少女も今のわたしたちと同じなんですね。もっと純真だと思うけど。
 
 
一葉の名前を不朽にした理由の1つに「たけくらべ」が子どもから大人になる少年少女という非常に珍しい世代の心を小説にしたからと言われています。そうか、世界にもなかったんだ。
 
 
「にごりえ」は遊女お力と落ちぶれた愛人源七の悲惨な行き先が書かれています。うーん、明治時代の「影」を見ました。
 
 
印象的だったのは「十三夜」、「われから」、「わかれ道」。特に「わかれ道」はラストになんだかほっとしました。
 
 
ちなみにこれらを読んでわたしの頭は始終、非常に薄い色で書かれた西洋画を思い浮かべました。なんでだろう……あと題名も男性は思い浮かべないだろうな……と思ってしまいました。偏見かなぁ……
 
 
あと脚注を読むとこの時代の女性にしてかなり高い教養を持っていたのが分かります。文献を引用するはまだしもそれを洒落にしたり、技巧的に表現したりなんてできないですよ。
 
 
一葉の話のほとんど全員が女性です。一葉自身も明治時代を生きた女性。女性の姿を文字にすることで名もない実在の誰かを記憶に留めたかったのかもしれません。 
 
 
明治時代の女性は家に閉じ込められ、自我はほとんどないもの。彼女たちの感情や思いはほとんど聞こえなかったでしょう。一葉はそんな彼女たちの人生をそっと浮き彫りにしました。
 
 
「にごりえ・たけくらべ」でした(・∀・)/ 
さて「樋口一葉」で「文豪ストレイドッグス」の1巻の文豪を制覇しました! 次からは2巻に登場する文豪たちを紹介します(*^o^*)/~
推理小説はエラリー・クイーンでアンソロジー'62です←(*^o^*)/~