「黒い塔の恐怖」はいつ終わるのかーーー
◇黒い塔の恐怖◇ -The Door to Doom & Other Derections-
ジョン・ディクスン・カー 宇野利泰・永井淳 訳
「死んでいた男」等の傑作怪奇短編をはじめ、シャーロック・ホームズのパロディ、ラジオ・ドラマの脚本を収録したカー短編集成の第五巻。この巻にはまた、著者の推理小説観を如実に物語る好エッセイ「世界最高のゲーム」などを収めた。そして巻末には、ダグラス・Ｇ・グリーンによる詳細なカーの書誌と、江戸川乱歩の有名な評論「カー問答」を配した、ファン必携の一冊である。
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1.死を賭けるか？
(Will You Make a Bet with Death?)
……ベティは幽霊水車場で1人の男と出会う。その男は己の命、継父の財産を賭けて継父と奇妙な賭けを行っていた！？
2.あずまやの悪魔
(The Devil in the Summer-House)
……25年前、あずまやで1人の男が死んだ。自殺とみられる死だ。25年後、関係者の弁護士と事件を担当した警部が真相を明らかにする！
3.死んでいた男
(The Man Who Was Dead)
……長い船旅から戻ってきたニコラス。ロンドンに帰って早々に見たのは自分の死亡記事だった！ しかもニコラスは何者かにつけられていた……
4.死への扉
(The Door to Doom)
……フランスに旅行に来たメイナードは嵐の中、やっとの思いで宿屋にたどり着いたが、その宿屋には不気味な言い伝えが。そしてメイナードに危険が迫る！
5.黒い塔の恐怖
(Terror's Dark Tower)
……ぼくが求婚したルイーズの家には一族の意に反した結婚をする娘は鴉に目を抉られるという伝説があった。そして今度もまた……
6.コンク・シングルトン卿文書事件
(Adventure of the Conk-Singleton Papers)
……ホームズに訪問客が。その訪問客は首相の暗殺計画をほのめかした手紙を持っており……
7.有り金残らず置いてゆけ！
(Stand and Deliver!)
……17～18世紀の追い剝ぎたち、集まれ！
8.地上最高のゲーム
(The Grandest Game in the World)
「グラン・ギニョール」参照。
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「黒い塔の恐怖」です(・∀・)
というかなんか久しぶりのカーです（笑）
短編集、第5弾です。
今回はラジオドラマに加え、「世にも奇妙な」ならぬ「世にも怪奇な」物語からバラエティー、エッセイまで幅広く登場。
いやー、カーは短編の方が怖い思いをしていますが、「世にも怪奇な」物語はまさになにこれ、怖い。に尽きます。特に4！ 怖すぎる！ 本当にありそうなシチュレーションで怖い！ もう足元見ないと歩けないよ！
6は元祖ホームズ・パスティーシュ。これは元は素人劇でアメリカ推理作家協会の年次総会で訪問者役を自作自演しました。……って1番おいしい役やん（笑）
7、8はエッセイ。当時の歴史とカーの探偵小説論がお目にかかれます。
「黒い塔の恐怖」でした(･∀･)/
次はアシモフで「願って探せばあるもので」(*^o^*)/~！