アイザック・アシモフ No.2◇黒後家蜘蛛の会 2◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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ミラノ・レストランは今日も推理講義に花が咲く。

 
 
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◇黒後家蜘蛛の会 2◇ -More Tales of The Black Widows-
アイザック・アシモフ 池央耿 訳
 
 
おなじみ〈黒後家蜘蛛の会〉の面々がミラノ・レストランに顔をそろえるや、たちまち推理談義に花が咲く。博識多才な万能作家アイザック・アシモフが博覧強記ぶりを遺憾なく発揮する連作短編の数々。お得意の宇宙科学からトールキン、果てはシャーロッキアンに関するまでのマルチ・アングルから材を採った著者ならではの連作推理短編第二弾! ヘンリーの叡知は今夜も冴えわたる。
 
 
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1.追われてもいないのに 
   (When No Man Pursueth)
   ……「黒後家蜘蛛の会」には同業者もやって来る。今日のゲストは執筆してくれと頼まれたのにも関わらずいつまで経ってもその原稿が載らない作家。原稿が載らない理由はなに?
 
 
2.電光石火 
   (Quicker Than the Eye)
   ……「黒後家蜘蛛の会」には同業者もやって来る。その2。今日はいつの間にか物品を受け渡した男の話。問題の男はいつ、誰に、どうやってそれを渡したのか?
 
 
3.鉄の宝玉 
   (The Iron Gem)
   ……事件も下心もないはずなのに「黒後家蜘蛛の会」に足を踏み入れたゲストは事件の匂いを漂わせることになる。今日の曽祖父から受け継がれた隕鉄の話。隕鉄を買いたい男の真意とは?
 
 
4.三つの数字 
   (The Three Numbers)
   ……「黒後家蜘蛛の会」のメンバーだって専門家。今日のゲストは金庫を開けるための鍵ーーー3つの数字に悩まされる生化学者。果たしてヘンリーが導く答えは?
 
 
5.殺しの噂 
   (Nothing Like Murder)
   ……どんなに疲労困憊でも「黒後家蜘蛛の会」は外せない。今日のゲストは学生から「殺し」という物騒な言葉を聞いたロシア人の話。彼らは過激派? それとも……
 
 
6.禁煙 
   (No Smoking)
   ……「黒後家蜘蛛の会」にも禁煙ブームの風が吹き荒れている。今日のゲストは煙草のせいで人事に失敗した人事部長。果たしてその人選は……
 
 
7.時候の挨拶
   (Season's Greetings!)
   ……「黒後家蜘蛛の会」で上がる話題1つ1つがミステリーを呼ぶ。今日は凝ったデザインのグリーティングカードを集める夫婦のところに送られてきた悪筆でそっけないグリーティングカード。その悪筆のグリーティングカードの正体は?
 
 
8.東は東 
   (The One and Only East)
   ……どんなゲストを招いたって「黒後家蜘蛛の会」は平常通り。今回のゲストは叔父に遺産とそれを見つけるための暗号を相続した長老(エルダー)。果たして遺産はどこにある?
 
 
9.地球が沈んで宵の明星が輝く
   (Earthset and Evening Star)
   ……推理講義をする「黒後家蜘蛛の会」のメンバーは事件がなくても推理講義をする。今回のゲストは妻を自殺で亡くしたパートナーを持つ設計士。果たして自殺の真相は?
 
 
10.十三日金曜日 
   (Friday the Thirteenth)
   ……ミステリーが好きな「黒後家蜘蛛の会」のメンバーでも13日の金曜日は嫌い。今回は大統領暗殺を企てて処刑されたヘネシーの話。彼は手紙をいつの13日の金曜日に書いたのか?
 
 
11.省略なし
   (The Unabridged)
    ……無くしたものが見つからなくても「黒後家蜘蛛の会」には出席する。今回のゲストは貴重な切手を集めた叔父を持つ男。叔母も探せなかった切手の隠し場所とは?
 
 
12.終局的犯罪
   (The Ultimate Crime)
   ……なんだかんだ言って「黒後家蜘蛛の会」はミステリーが大好きなのだ! 今回のゲストはモリアーティ教授が物語上で発表した論文を基にシャーロキアン論文を書こうとしているイレギュラー候補。果たして創造にヘンリーの導きあるか?
 
 
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「黒後家蜘蛛の会 2」です(・∀・)
 
 
全12編!
 
 
今回も話題を変え、様々なゲストを迎え、多種多様な推理講義をしています。
 
 
ヘンリーは今日も名探偵。
 
 
遠慮がちに質問し、遠慮がちに自分の推理を語ります。中には刑事事件に発展するものもあるのでヘンリー、そのうちにその手のプロにスカウトされる気が。っていうかされてる。
 
 
でもヘンリーは給仕が何よりも似合うと思います。表に出ずとも大事な時に存在感を出して欲しい。
 
 
作者アシモフは大変多才で、色々な分野で功績を残しました。そんな彼が幅広い知識を持っているのは道理で、今回は様々なテーマが登場します。
 
 
テーマが偏っていないのでちっとも飽きません。「黒後家蜘蛛の会」のメンバーの会話も気心が知れていて読んでいて楽しいです。「黒後家蜘蛛の会」がだんだん「謎解きの会」に化してますが、ミステリーを通じて親睦を深めればいいんだよ!←
 
 
あとルービンの友達にアシモフ本人が登場してきて笑えます。いつもブリタニカ大百科事典を持っているような男だそうで(´∀`)
 
 
「黒後家蜘蛛の会 2」でした(・∀・)/
次は「九人と死で十人だ」ですーーーが! その前に古典を1つお届けします(*^o^*)/~