G・K・チェスタトン No.12◇法螺吹き友の会◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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奇人、変人、集まれ、戦え!

そしてブラウン神父、再登場!
 
 
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◇法螺吹き友の会◇ -Tales of the Long Bow and Other Storins-
G・K・チェスタトン 井伊順彦 訳
 
 
帽子の代わりにキャベツをかぶる元大佐、テムズ川に火を放つ弁護士、豚を大空に浮かべる飛行士。 〈法螺吹き友の会〉に集うは奇人変人ばかり。 英国文壇の巨匠チェスタトンが贈る連作長編。 単行本初収録のブラウン神父ものを含む三短編を併録。
 
 
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1.クレイン大佐のみっともない見た目
   (The Unpresentable Appearance of Colonel Crane)
 
 
2.オーウェン・フッド氏の信じがたい成功
   (The Improbable Success of Mr. Owen Hood)
 
 
3.ピアース大尉の控えめな道行き
   (The Unobtrusive Traffic of Captain Pierce)
 
 
4.ホワイト牧師の捉えどころなき相棒
   (The Elusive Companion of Parson White)
 
 
5.イノック・オーツだけのぜいたく品
   (The Exclusive Luxury of Enoch Oates)
 
 
6.グリーン教授の考えもつかぬ理論
   (The Unthinkable Theory of Professor Green)
 
 
7.ブレア司令官の比べる物なき建物
   (The Unprecedented Architecture of Commander Blair)
 
 
8.〈法螺吹き友の会〉の究極的根本原理
   (The Ultimate Ultimatum of the League of the Long Bow)
 
 
9.キツネを撃った男 
   (The Man Who Shot the Fox)
   ……サー・アーサー・アーヴィングはイースト師と共にマーティン・フックの立ち退きを命じる。するとフックは自分はアーサーの兄だと言い、その直後にイースト師が撃たれた!?
 
 
10.白柱荘の殺人
   (The White Pillars Murder)
   ……ブランドンとウィアーは偉大な探偵ハイドの愛弟子。モース氏から殺人の依頼を受けた2人はハイドの代わりに現場に赴くがーーー!?
 
 
11.ミダスの仮面
   (The Mask of Midas)
   ……とあるガラクタ屋はとある脱獄囚の所属する組織であると疑いをかけられている。我らがブラウン神父は大銀行家アーチャーに疑いの目をかける。
 
 
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チェスタトンの小説読破まであともう少し! 「法螺吹き友の会」です(・∀・)
 
 
本書はその法螺吹き友の会シリーズとノン・シリーズとまさかまさかのブラウン神父が収録されてます。
 
 
まず、法螺吹き友の会の皆様。
これはこの法螺吹き友の会のメンバーが会に相応しく奇行をやらかすお話の集まりですが、
なるほど、みんな変だ!!
 
 
わたしも人に「面白い」だの「変だ」のさんざん言われますが、彼らに比べればまともです(そもそもレベルが違う)。
 
 
今回、法螺吹き友の会シリーズにはあらすじを載せませんでした。彼らの奇行が物語の要なので書いたら面白くないからです。
 
 
しかしその裏には彼らなりの切実な理由や政治的闘いがあったりして、奥深いです。
そこにはチェスタトン自身の考えが隠されています。今の世の中見たら万も億も兆も言いたいことがあるだろーな^ ^;
 
 
好きな話は1,3,4,7です。
 
 
あと今回で本の中で時々登場する「もし◯◯が◇◇だったら俺は帽子を食ってみせるよ」の謎が解けました。
↑これ、どういう意味だよってずーっと思っていたんです。「なんで帽子?」って。
「帽子を食う」にはもう一つ別の意味があったのです。
 
 
英語は1つの文章が2つの意味を持っているものがいくつかあるので言葉遊び、というか話して韻を踏ませるが楽しいです。
日本語とはまた違いますね。
やっぱ、推理小説は歴史も学べる、文化も学べる、教養も学べる、言語も学べる、本当にいい教科書です。
 
 
 
ノン・シリーズ8,9は人間心理と盲点を突きまくった話。特に9は傑作だと思います。
 
 
10はなんとお久しぶり、ブラウン神父。お変わりないようで。
とりあえず三島の「仮面の告白」を読もうと思います←
 
 
「法螺吹き友の会」でした(・∀・)/
次回は無一文の冒険です←