星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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源氏以外の男も姫も、未来と恋愛の流転を余儀なくされてーーー






◇源氏物語◇ -Lady Murasaki's The Tale of Genji-

紫式部 アーサー・ウェイリー 訳 毬矢まりえ+森山恵姉妹 訳



一度は追われた都に再び迎えられたゲンジは、苦々しく彼を睨みつけるコキデン(弘徽殿)を尻目に、知られざる我が子レイゼイ(ゲンジの母フジツボの子とされている)を帝位につけ、この世の栄華をほしいままにする。

内大臣として権力を握ると同時に、パレスに勝るとも劣らない大御殿を造営し、縁を結んだ女性たちを住まわせ、エグザイル(明石への流謫)で途切れた交際を再開してゆく……。 絶頂を極め、次々と女性たちと付き合いを深めながら、父としても、人生の充実を迎えるゲンジ。
権力の光と影を味わいながらも、息子たち娘たちに望みを繋げるトウノチュウジョウ。ゲンジの娘を抱いて、不安と希望を胸に都に招かれゆく明石のレディ。幼い恋を経験する、ゲンジとアオイの子・ユウギリ。 ゲンジを渦の中心に、老若男女、エンペラーから乳母(レディ)まで、さまざまな人びとの人生が交錯する華やかなりし18帖。



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14.澪標

 (水深標/The Flood Gauge)



15.蓬生

 (タングルウッドのパレス/The Palace in the Tangled Woods)



16.関屋

 (国境での出逢い/A Meeting at the Frontier)



17.絵合

 (絵のコンペディション/The Picture Competition)



18.松風

 (パイン・ツリーを渡る風/The Wind in the Pine-Trees)



19.薄雲

 (たなびく雲/A Wreath of Could)



20.朝顔

 (モーニング・グローリー/Asagao)



21.乙女

 (リトル・レディ/The Maiden)



22.玉鬘

 (タマカヅラ/Tamakatsura)



23.初音

 (新年のファースト・ソング/The First Song of The Year)



24.胡蝶

 (バタフライ/The Butterflies)



25.螢

 (ホタル/The Glow-Worm)



26.常夏

 (カーネーションの花園/A Bed of Carnations)



27.篝火

 (かがり火/The Flares)



28.野分

 (タイフーン/The Typhoon)



29.行幸

 (エンペラーのお出まし/The Royal Visit)



30.藤袴

 (ブルー・トラウザーズ/Blue Trousers)



31.真木柱

 (マキバシラ/Makibashira)



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アーサー・ウェイリー訳版「源氏物語 2」です(・∀・)



須磨から赦されたゲンジは帝が住む宮殿にも勝る大きなパレスを造設し、かつて関係を持った女性たちを住まわせます。なんて甲斐性なんでしょう。これぞまさに「高貴なる者の義務」です。



明石の方との間に出来た姫君(アカシのプリンセス)を引き取る一方で、藤壺との子レイゼイを帝に据え、六条御息所の娘、秋好をその中宮に押し上げて頭中将との政治争いにも勝利するゲンジはまさに今、この世の春を迎えます。ある意味1番幸せな時期ですね← このまま行ったら不幸の影など生まれません、な2巻なだけに3巻が怖いですね。何しろあっという間に「幻」に行き着いてしまうのだから←



そんなわけでこの世の春を迎えたゲンジを主軸にしたらただの自慢話です← 紫式部も同じようなこと思ったんでしょうね、2巻はゲンジの周囲の人たちの物語でも有ります。ゲンジと違い公務も家庭も躓きっぱなしの頭中将、幼い初恋を大事にしながらも紫の上にときめいちゃう夕霧、そして玉鬘。彼ら彼女たちを主軸に色々な人たちが振り回されながらも各々行動し様々な感情を露わにします。その激しさ、真っ直ぐさ。これは紫式部の奥ゆかしさと仄めかしさでは表現出来ない、まさにウェイリー訳版ならでは。

「あさきゆめみし」を先に読むとあれ、となりますが玉鬘は最後まで、決して幸福な心持ちでは無いんですよね。「これも運命」って感じで嘆くよりかはきちんと生きよう、と諦めに近い悟りというか。でも誰もが思いもよらなかった運命に辿り着いたのに地に足をつけられる玉鬘ってやっぱ14人の姫君の中じゃ1番強いと思う。21世紀の世の中でも幸福に生きていけるタイプ。



「アーサー・ウェイリー訳版 源氏物語 2」でした(・∀・)/ 

未知の生命体が蔓延るシベリアを、列車は走るーーー(*^o^*)