恩田陸の「ユージニア」を読みました。

おもしろかったです。

事件の関係者が一人一人語っていくという、湊かなえっぽい作風
ああいうのあんまり好きじゃなかったけど、これはいいです!
誰一人として退屈しない。全部が興味深い話をしてました。

序盤から早々に犯人ではないかという風に描かれていた緋紗子
聡明で綺麗で神々しい。誰の目にも緋紗子は特別な存在として映り、読者にもそう映ってたはずです。
だから勿論私も、緋紗子なら・・・と思いました。
そう思わせるような特別な力を持って見えました。

読み終わって、結局誰が犯人だったのかってのがよくわかりませんでした。
後は自分で考えてねーってパターンか!って。
そういうの一番キライなやつなんだよね。ここまで読ませておいて解決しないなんて詐欺でしょ!って思うじゃないですか?
ちゃんと完結してほしい。
でも、これは、不思議とそんなにストレスが溜らなかったんです。
ていうか、その後すぐ読み返しました。

そして自分の中で出した答えは、犯人は緋紗子のお母さん。
で、緋紗子も犯行が行われることは知ってたんだろうなと思います。赤いミニカーは、修道院の子供達の物だったんだろうと思います。そうすると赤いミニカーを持ってこれたのは緋紗子だし、母の犯行を知って何とか防ごうと考えたんだと思います。それは「電話と玩具」の章での語り手が話してた通りなんじゃないかなと。
でも、電話をかけてきたのは誰だったのかは全く想像できません。

他にもいくつかよくわからないことがあるんだけど、まぁ、それはそれでいいのかなと思います。

そうそう。最後に登場した緋紗子は、どこにでもいる中年女だったっていうのもよかったです。そりゃあ私も、ちょっとがっかりしたけど、結局ちゃんと普通の少女だった、てことですよね。



★★★★☆