~本と14thのグレープフルーツ物語~            by*たえっさん*と仲間たち

~本と14thのグレープフルーツ物語~            by*たえっさん*と仲間たち

中学生のお月見☆とお華見♡が繰り広げる、本のWORLD!!

ぽかぽかなお出かけのおともに、こんなお話はいかが?

もちのろん!!*たえっさん*も登場するぞよ★

Amebaでブログを始めよう!

初めて3人の日常を描いてみたいと思います!


今日は期末テスト最終日でした!!


みんなしっかりできたかな?


ちなみに私は・・・!?


・・・いや、言わないでおこうw


そして気付いていますか皆さん。


残りあと11日で学校終わりますよ。


いや~はやいものですね、1年って(゜д゜;)


本当にあっという間でしたww


次はドッキドキのクラス替え!!!!!!


誰と一緒になるかな?


でも今年は遠足とか修学旅行とかあるから、結構重要なクラス替えなんだよね~


せめて仲いい人1人でもいいからなりたいわ~☆


 

ってことであと11日、みんな頑張ろうね!!!❤


(テストは帰ってこなくていいw)


                      byたえっさん

~2話~    花澤 恵南


 左隣の席の人の顔を見たとたん、私は何とも言えないような感情を覚えた。まるで、自分が海の中にいるようで、息が苦しかった。目の前が白くかすむ。


 「・・・杉野!」


 その人が先生に呼ばれた。あぁ、杉野って言うんだ・・・。


 ぼんやりしていると杉野君がこっちを向いた。目があった。いつの間にか杉野君を見入ってしまったのか、と恥ずかしくなったが、正面から顔を見た時自分の口からこぼれた言葉に驚いた。


 「・・・、お兄ちゃん・・・」



~3話~


 『お兄ちゃん?』


 頭の中で、右隣の女の子が口から漏らした言葉が響いている。先生が何か言って曖昧に返事をし座った後もその言葉が頭をはんすうする。


 なんで『お兄ちゃん』なんだ・・・?


 俺は『お兄ちゃん』って言葉ほど、あの思い出がよみがえることはないと思う。


 あの思い出・・・


 今もあの色がよみがえる。海の青より深く、夜の空より淡い。あの毛月色に包まれて、俺は・・・。


 「がくん」、肩をたたかれる。後ろを振り向くと、顔の整った男子が「よっ」と言った。


 「おっ、よろしく」


 俺は相手の目を見ていった。


 「タクヤ」


 一瞬誰が言った言葉か理解できなかった。頭の上に?が浮かんでいたのだろう。男子が俺の目を見返す。


 「鈴木拓也」


 そいつがもう1度言った。あぁ、タクヤってこいつの名前なんだ。


 「俺は杉野奏。タクヤって呼んでいい?」


 教室が俺らと同じ様に自己紹介し合い、ざわざわしている中で俺は少し大きめの声で言う。


 「いいよ。じゃあカナデってよぶわー」


 タクヤもいきなりタメ。ここで敬語なんか使っちゃいけない。お互いそのことを暗黙のルールで理解している。俺らは似た者同士かもしれない。


 良い友達になりそうだな、タクヤ!


 という気持ちを込めて俺は二カッと笑った。


                          ~続く~


はい!


今回は2話と3話をお送りいたしましたが、どうでしょうか?


続きが気になりますね~♪


次の4話からは、またまた新しい登場人物が登場します!!


恵南がつぶやいた『お兄ちゃん』とは!そして拓也と恵南の関係とは!?


次回もお楽しみに☆


                          by お月見&お花見

~プロローグ~


 桜の花びらが舞う。春の風に吹かれて、新しい通学路となった道の樹木が、桃色のトンネルを作って彼女をやさしく包み込んだ。


 彼女が走る自転車は、ゆっくりと坂道を下っていく。まだ見たことのない中学校という世界に向かう彼女 の瞳は、なんのぬくもりもないすんだ色をたたえる。


 強い風が吹いた。桜といえばお別れ?そんなことはない。

 

 今、彼女ははじまりのときを迎えた。


~1話~  杉野 奏


 「杉野 奏」

 「はい」


 名前を呼ばれ、その場で立ち上がる。「はい」は元気よく、はっきりと。これは前から決めていた。家でこっそり練習をしたかいがあったのか、うまく言えた。いや、ちょっと声が震えてしまったかも。


 最初が重要なのだ。入学式での返事でそいつがどんなやつかというイメージが決まる。 俺、杉野 奏はそう考えている。


 入学式が終わり、この学校に入学できたことの喜びをじわじわと感じた。 ここにいる俺を含めた新入生180名は、厳しく残酷な受験戦争を勝ち抜いてきたのだ。全員が今、喜びを感じ、これから新しく美しい学校生活に胸を躍らせているのだろう。


 「…杉野!」

 

 考え事をしてたせいで、先生が呼びかけているのに気付かなかった。あわてて、「はい」と椅子をひいて立ち上がる。


 ・・・立ち上がる?


 あ、ヤバい。小学生の時の癖で立ってしまった。

 くすくす笑いが広まっているのが感覚でわかる。1番前の席で後ろを振り向くことが出来ない。恥ずかしい。ふと熱い視線を感じて、横を向く。


 あっ、目があった。


           

             ~続く~


はい!


はじめまして!!たえっさんの仲間たちのお月見お華見です!!


さっそく、「藍い向日葵」のプロローグと1話、書きました!!


 2話からはある女の子が登場します!!


 その女の子には過去にある出来事があり、普段の明るさをなくしてしまった、


 かわいそうな女の子でした。この女の子と奏の関係とは?


 また続々と登場人物も増えるので、楽しみにしててくださいね☆


 では次回またお会いしましょう♪


          by お月見&お華見