白夜行/東野圭吾
集英社:2002
p860:15cm
ISBN:978-4-08-141439-8
¥1000


*内容*
1973年、大阪の廃墟ビルでひとりの質屋が殺された。

容疑者は次々に浮かぶが、事件は迷宮入り。

被害者の息子と、「容疑者」の娘は、全く別々の道を歩んでいく。

2人の周囲に見え隠れするいくつもの恐るべき犯罪。

そして、迷宮入りから19年…。


*感想*
うわぁぁぁ!
こえぇぇ!
この女こぇぇ!

恐ろしいまでのしたたかさと計算高さ。

だけど、そうやって生きていかないといられないようなことを最初にしたのは母親だし、周りの男どもだし、なんとも切ないといえば切ない。

なによりも切ないのは、影でどんな犯罪をもいとわないで成り上がっていく女を支えていく男の人生のあり方かなぁ。

したたかで計算高い作られた女だけど、亮司だけが心を許せる頼れる人物だったのかなぁ。

読み始めるとどうなるのか!?って思ってグイグイ読んじゃうんだけど、ラストはちょっと物足りないかもなぁ。

19年間ここまでのことしてきたのに、そういうサクッとした終わり方なのかぁっていう物足りなさ。


*個人的に印象深い台詞*
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。わかるわね。あたしには最初から太陽なんかなかった。だから失う恐怖もないの」


*個人的面白かった度*
★★★★☆
(★5つが最高)