この梅雨は本当に長くて鬱陶しかった。
CAAD8は完全に部屋のインテリアと化しており、ギターばっかり弾いていた。

夏休みになったら、またどっかで1日、ロングライドでも行こうということを考えながら、一方で通勤車としてのCAAD8の在り方を色々と迷ったあげく、とりあえず、一度やってみよう、と腰を上げて、ペダルの交換に踏み切った。

SPDペダルからフラットペダルへの交換である。

この交換の目的は大きく2つ。

①年間走行の8割は通勤で街乗りなので、通常は街乗りに特化した仕様にしてみること。

②「ペダルの交換」という新たな作業スキルを習得すること。

特に②を達成すれば、普段はフラットペダルにしておいて、たまの休みにロングライドやヒルクライムに行く時だけ、ビンディングペダルに付け替えることができるようになるのであり、1台で通勤とレジャーを
兼ねている私にとってはそれは必須のスキルであるように思った。
また、ペダル交換は、ペダルレンチという専用工具さえあれば、さほど難しい作業ではないこともうすうすわかってはいたので、長雨の中で一歩前進する意味ではいい機会だと思ったのである。

まず、別に急ぐ話でもなかったので、近所のサイクルベースあさひで、ママチャリの防犯登録の住所変更をしにいくついでに、ペダルレンチとグリスを購入した。
グリスは取り寄せに少し時間がかかるとのことだったが、全然かまいません、って1週間弱くらい待ってこれらを取りそろえた。

あとは、フラットペダルだが、これは何を買うかはだいたい決まっていた。

三ヶ島のIC-LITE。





いつもお世話になっているショップの店長おススメのフラペ。
そこそこ軽いし、よく回るし、反射板が内蔵されているところもGOODとのこと。
黒もあったのだが、なんとなくシルバーの見た目の味に惹かれた。

交換作業は拍子抜けするほど簡単だった。
そういえば、輪行するときはペダルを外した方がベターみたいな話を聞いたことがある気がするが、こんなに簡単なら、確かにペダル外した方が何かと安全だなと思った。特にペダルがホイールのスポークの間に入っている状態がなんとなく気分が悪いので、今度輪行するときはペダルレンチを
もっていくのもいいかもしれない。


フラットペダルにしてから、実際に乗る日が来るまで、雨が落ち着くのをずいぶん待たねばならなかったが、昨日ようやく少しだけ近所を走ってみた。
いちばん感じるのは、気軽である。街乗りにはやはりフラペだなと思った。
ビンディングは楽しいが、街中でストップ&ゴーが多い環境ではやっぱけっこう面倒だ。

今日、1か月ぶりに自転車で通勤したが、フラットペダルなだけでかなり楽だった。

靴の履き替えもしないでスニーカーでずっと居られるし。

エントリーアルミだけどアルテだけどフラペという、とても珍妙なバイクに愛着がわく。




三ヶ島のペダルの滑るような回転もまた心地よい。


久しぶりに乗れて気持ちよかった。