今までイギリスに来てから、ホテルでウェイトレス(約数か月)、サンドイッチ屋でサンドイッチ作成&売り子(7年)、キャスキッドソンでも売り子(3年)、メンズショップのオンライン部署(5年)、、とまぁこんな仕事をしてきましたが、もともとイギリスに来た理由は「障害者の施設でボランティア」だった訳で、、
今更ながら、初心に戻りました。(笑)
現在、認知症の施設で介護士をしています。
2017年の2月中旬、帰国してた日本から戻り、また1から職探し。
英国がEUから離脱決定〜と言うことで、なんとなく景気も落ち込んでた頃です。(今も落ち込み続き)
前に働いていた人気のメンズショップは、私が辞めるや否やすぐに新しい人が入り、私はもう戻れなかった。。
いろいろなんでもいいから仕事を求め、履歴書片手に歩き回ってました。
サンドイッチ屋で7年働いた〜と言う経験を元に、新しく駅構内にお店を出そうと計画中の、ベーグルでサンドイッチを作るお店に連絡を取った。
今年から採用制度が変わった〜と言われ、数ヶ月のワークショップを展開する〜と。
なんのことやらさっぱりわからなかったけど(笑)、暇はいくらでもあるので参加することに。
まず第1回目は、16人ほど集まりました。
お店の2階の広い部屋で、丸く輪になってみんな座り、担当者を待ちました。
担当者が来ると、端から自己紹介をしてください〜と。自己紹介は嫌いじゃない。(笑)
自分の好きなことを喋ればいいだけだ。
でもその後、なんか質問されるのは嫌い。
そして、印象的にさせるために、少し笑いを取った方がいい。
自己紹介はうまく行ったと確信した。
次に、テーブルの上に置かれた50枚はある写真から1枚選び、それを元にカスタマーサービスを説明しなさい!と!!
テーブルに置かれてる写真は、どれもなんてこともない写真だった。
自転車の写真やら、りんごの写真、ベンチに座る老夫婦の写真、、などなど。。
3分間で選び、5分で考え、発表すること〜と。
どれを見ても何も浮かばず、時間ギリギリで私の好きなバンドOasisの写真を見つけ、奪うように手に取った!カスタマーサービス云々は何も考えもせず、Oasisと言うだけで誰にも取られたくないと言う一心で取った。
何も考えがまとまらないまま、5分が過ぎ、端から発表の時間が!
私だけでなく、みんなも相当苦労してる感じで、言ってることが支離滅裂だったり(笑)、上手くまとめた人もいたな。
いざ自分の番になり、、
とりあえず、なぜこの写真を取ったか説明。
Oasisのライブを見に行きたい〜と言うのも、もともと渡英した理由の一つだったこと。
イギリスは世界に通用する音楽がたくさんあること。この辺で、もう自分が何を言ってて、どうまとめたらいいのか、頭の中が真っ白に!
頭のどこかで、何か食べ物屋と結びつけねば〜と必死だった。
ふと思いついた案。
ハードロックカフェ。
世界中の観光客が、イギリスのロックを求め、ハードロックカフェに向かう。
そんなベーグル屋があってもいいんじゃないか〜と。←ここで、担当者がうなずきながら笑った。
ええ?もしかして、私結構すごいこと言ってる?と思いながらも続ける。
ブライトンはModsの聖地。
ブライトン駅は、まさにその聖地の入り口だ。
そこにロックがかかったベーグル屋があったら、ロックファンは絶対に来ると思う。
壁にイギリスのミュージシャンの写真を貼ってもいいし、音楽も流行りの曲ではなく、60年代にこだわったり。
「ブライトン行ったら、まずあのベーグル屋で腹ごしらえして海に行こうぜ!」と人気になる。。
と。(笑)
結構みんな笑ってた。ここまで笑いを取った人は私以外にいなかった。ちょっと勝った気がした!
が、それはお店のアイデアであって、肝心なカスタマーサービスについては何一つ言ってなかったことに気付く。
そこから無理矢理、そんなロックなベーグル屋、私だったら行きたいし、でも行ってもスタッフが嫌な態度だったら、競争の激しいブライトン、すぐに人気が落ちます。私はサンドイッチ屋で7年働いたので、いろいろ知識はある。音楽も大好きだ。
最高のスタッフの一員になれると思います。。。
と、なんだかこじつけたような、でもいい感じで私の発表を終えました。
額も脇の下も、冷や汗でビッショリ!
無事第1回目のワークショップは終わり、数人選んで、後日メールを送ります、と言われ、家路についた。
後日メールが来て、「おめでとうございます。第1回目のワークショップ、無事通過しました!」と!
イェ〜イ!うまく行った〜って大喜びしましたよ。
次のブログは、第2回目のワークショップの話しです。