オーストラリアひまつぶし人生

オーストラリアひまつぶし人生

アラカンの女がオーストラリアでヒマ人生活。大阪とパースを行ったり来たりする日々を過ごしています。
これは毎日に想うことをイラストを交えながらつづったブログです。

 
こんにちは~ラブラブ
 
みなさん
お元気ですか?
 
BooBooのブログに
遊びに来ていただき
ありがとうございます。
 



トトロの大好きなお友達への
サプライズプレゼントを
編み上げました〜音譜

彼女気に入ってくれると
いいのですが • • •

うちの中トトロと
較べてみると




いやいや
どちらもホンモノですよ🎶
ということにしておこう




さて、 
パースでは
雨が降る日が続いて
BooBooは最近
テレビドラマに
ハマってますよ🎶
 
 
 
 
 
今日ご紹介のドラマは
The Veil(ザ・ベール)。
 
 
あの話題作
「ハンドメイズ・テイル/
侍女の物語」で
一躍有名になった
エリザベス・モスが
英国諜報機関MI6の
エージェント役を演じる
スパイ・スリラーです。
 
 
 
 
題名の「ベール」とは
結婚式に新婦が
頭に被る布地のこと。
薄い生地ながらも
真の姿をうまく隠す、
ということから
 
この作品では
自分の正体を隠して
働くスパイの隠喩として
使われています。
 
今回彼女
(イモジェンという仕事名)に
与えられた使命は
シリアの難民キャンプにいる
ISISの女性メンバーに
接触すること。
 
 
 
 
シリアの
広大な雪原に独り佇み
イモジェンがささやいた言葉は
 
"What country, friends, is this?"
 
友よ、
ここはどこの国だ?
(拙訳) 
 
シェークスピアの
「十二夜」の初頭で
イリリアに流れ着いた
ヒロインのヴィオラが
最初に言った言葉です。
 
(ちなみに「十二夜」では
ヴィオラはセザリオという名で
男性に変装するのです。)
 
 
 
 
ISISのメンバーと言う事が
バレて、難民キャンプで
命を落としかけた
ターゲット、
アディーラは
1週間以内に
アメリカで起るテロ行為の
首謀者だという情報が
流れていました。
 
 
 
アディーラは
噂通りテロの首謀者なのか?
 
イモジェンは
テロ事件を未遂に
終わらせるために
アディーラの正体を
解明しようとします。
 
一方アディーラは
彼女をキャンプから
脱出させて
パリにいる娘に
遭わせようとする
謎めいた
イモジェンの正体を
探ろうとします。
 
ここから
女性二人の奇妙な脱出劇が
始まります。
 
 
 
背後では
アメリカのCIAエージェント 
マックス(左)と
 
フランスの
DGSEエージェントで
イモジェンのボーイフレンド
でもある
マリック(右)との
時にはコミカルな
葛藤が描かれます。
 
 
アメリカはテロ行為の対象が
自国であるがゆえに
諜報活動の主導権を握りたい。
 
フランスはアディーラが
パリ出身であるがゆえに
自国が優先権を
持つべきだと思っている。
 
 
両国の焦りを他所に
イモジェンは
彼らの捜査網を
巧みにすり抜けます。
 
 
 
無事にアディーラを連れて
パリに到着したイモジェンに
フランス側につくように
説得するマリック。
 
 
しかし
英国諜報機関MI6に
籍を置く
イモジェンには
隠された個人的使命が
あったのです。
 
 
この作品は
英国の文豪
シェークスピアが
絡んでいて
一風変わった
スパイ・スリラーです。
 
 
個人的には
イモジェンが
その場にぴったりくる
シェークスピアを
ささやく場面が
大〜好きでした。


初めて観るドラマなのに
シェークスピア劇中の
聞き慣れたセリフが
聴けるなんて
大感激👍

 
"God hath given you one face,
and you maketh yourself another."
(Hamlet)
 
神様は一つの顔を
お与えになったのに、
おまえたちは
別の顔を作ってしまう。
(河合祥一郎訳) 
 
 
"For such we are made of,
such we be."
(Twelfth Night)
 
我らはそういうもの。
どうしようもないのよ。
(拙訳)
 
 
"Hell is empty and 
all the devils are here."
(The Tempest)
 
地獄は空っぽだ、
悪魔は全てここに居るから。
(拙訳) 
 
 

スパイ・ドラマなのに
なぜに、シェークスピア?
と思いますよね?
 
ご心配なく。
 
最後には
イモジェンとシェークスピアが
うまくつながって
なるほど~!となりますよ。
 
 
イモジェンとアディーラの
逃避行は世界中をめぐるので
有名な場所も
たくさん出てきます。
 
 
トルコのガラタ橋
 
 
カンタベリー教会
 
 
ジム・モリソンの墓のある
パリのペール・ラシェール墓地
 
 
それにしても
イモジェン役の
エリザベス・モスの演技
素晴らしかった~


内面の葛藤・苦悩を
表情だけで
あれだけ表現できるとは!


あとは
CIAエージェントが
フランス諜報部に
ネチネチとイヤミを
行ったり
皮肉る場面にも
プププと
笑ってしまいました。

 
ちなみに
劇中で
フランスのエージェントに
『あれほどアメリカ人っぽい
アメリカ人はいない』
とまで言わせた
CIAのエージェント役を
演じたのは


ユーモアたっぷり
笑わせてくれた
ジョシュ・チャールズという
役者さん。

 
 
 
どーっかで
見たことがある人だな~と
思って調べてみたら
なんと・・
 
 
 
'Dead Poet Society (1990)' 
『いまを生きる』に
出ていたんですよね~
(笑)

クリクリお目目に
いたずらっ子みたいな表情。

34年経っても
あんまり変わってないわね

 
最後に
このドラマは 
スティーヴン・ナイトという
生粋の英国人であり、
才能に満ちた
監督・製作者・脚本家が
作り上げた秀作だと
付け加えておきます。

 
全6話
フール―(Hulu)、
ディズニープラスで
配信中です。