私自身が以前から読んでいる医学部受験情報誌に「医進TUTORIAL」がある。

年に3回~4回程度刊行されている新聞形式の医学部情報誌である。

去年の医進TUTORIALと今年の医進TUTORIALと比較すると大きな差がみられる。


それは今年度の大きな特徴である5教科7科目理系の平均点UPだ。16点UPしたところを見ると強気な出願が予想される。今回大幅にボーダー上昇がみられたのが、鳥取大学医学部である。2011年内に実施された河合塾模試などではボーダーが83%と発表されていた。

センター83%と言えば、名古屋大学農学部応用生命学科ぐらいである。国立医学部といえば

東大・京大と匹敵するとまで言われていたぐらいだ。


しかしセンター試験実施後の河合塾調査によると84%に上昇した。1%の上昇は受験生にとって出願の判断に迷う数字であることは当然である。







今年の医学部入試の大きな特徴は、ボーダーを超えた受験生が昨年度に比べて増加したことだ。昨年は東北の大震災により後期を受けることができなかった受験生が多数いたと考えられる。特に国立医学部後期は小論文・面接のみという大学も数多く存在するので、すでに点数を満たしていた受験生は多くいたと考えられる。


そんな実力を持った受験生が1年余分に勉強すれば、センター国語やセンター社会の精度はますます上がり難化しても柔軟に対応できるようになるだろう。

二次力や私大力をつけていれば国立二次でも他の受験生と比べて大きく差をつけることができるようになるだろう。



現役受験生にとって2012年医学部受験はかなりきついものを強いられるだろう。

現在の医学部受験はセンターノックアウト形式が主流なので、二次力での挽回はかなりきついと考えられる。


また私大医学部の受験者数も右肩上がりで上昇しているため、難化傾向はさらに続くだろう。