10月27日(土)、2018年のおっぱいサミットが
青山の東京都ウイメンズプラザにて行われました。
みなさま本当にありがとうございました!
この画像は母乳110番の顧問でもある産婦人科医、
村上麻里先生(登壇者中央右)が
ご自身のプロフィール画面を見ながらお話しているところ。
おお。
監修してくださっている『おっぱいとだっこ』(PHP電子)
が大きく出ています!先生、ありがとうございます。
問題提起は、こちら。妊産婦の死亡原因のトップが
医療事故ではなく、産後うつ、という衝撃的なニュース。
その直後、
北海道での地震、空港で立ち往生した母親の報道を
きっかけに
「赤ちゃんを連れて旅行とは何ごとか」「家に居るべき」
という論争が巻き起こり、ネット上は目をおおうばかりの
母親バッシングになりました。
う~~ん。昨年は公共の場の授乳論争が巻き起こり
それをきっかけに開催されたおっぱいサミットですが
どこまで深いんだ、社会とおっぱい。というわけで
今回のサミットのテーマは「旅とおっぱい」。
~赤ちゃんが外の世界へ「はじめの一歩」を踏み出す時、社会は
「Welcom!」と迎えることができるでしょうか。
注目の「旅育」にもスポットを当て、”おっぱい”と旅を通じて
さまざまな年代も性も共存する「ダイバーシティ」社会を探ります~
(おっぱいサミット告知より)
この問題をとりあげ、旅行の専門家である
村田和子さんと木舟周作さん、そして
乳幼児教育の専門家、大豆生田啓友先生
と産婦人科医、村上麻里先生を迎えての今年。
司会はあの地球の歩き方の藤岡比左志さん。
会場はお子さん連れの姿が多く、皆で
よその子をあやしたり話しかけたりしながらの、
ゆったりした雰囲気。居心地よかったです。
これは鉄不足(鉄不足は、貧血だけではなく「うつ」の原因にも
なるそうです)の説明しているところ。
え~~。
昔は約50回(妊娠出産の回数が多かったため
無月経の期間が長い)だった生理の回数が、現代女性は
約450回!!!
会場に衝撃が走ります。
そのため、失われる鉄の量が格段に違うと。
栄養の話、血糖値、腸内細菌。
会場のみなさんも、私も、そして登壇者の先生方も
思わず前に乗り出して聞いていました。
こちらは、動物が子どもをくわえて
運ぶお話。
この図は「子ども」時代があるのは人間だけ。
他の動物は乳児からいきなり若年になり
生殖を始めるけれど、人間だけそうではない。という表。
そして、弱い人間の赤ちゃんは他の動物に襲われないよう、
小集団を作り、みんなで赤ちゃんを守りながら暮らしていたお話
は、興味深かった!
もしかして原始人の方が
赤ちゃんとママに優しい社会だったとか?!
アエラの記事の紹介。
子連れで外出する際のマナーの話や子育ての圧力のお話。
旅メソッドのお話も海外旅行の話も面白かったです。
木舟さんが子連れ旅行中
ベネチアの船の上で子どもが落ちそうになったとき
「子どもから目を離しちゃダメじゃないの!」と
若いママに怒鳴られたというエピソードが特に印象的でした。
「日本では、僕のようなパパが若い女性に怒鳴られることなんか
ないと思います。海外の方が子どもに優しいとか、
子ども連れて行きやすいとか言いますが、
単に優しいだけじゃないんです。
向こうの人はガンガンかかわろうとするんです」
これは進化の歴史を振り返っているところです。
生命の誕生から700万年もたって
人類はここまできたというお話にみんな
じ~~ん。
本当にすばらしいシンポジウムでした!
母乳110番ではこうしたイベントで顧問や相談員が講師を
つとめることもありますが、活動の中心は
第二第四金曜日(祭日をのぞく)10~12時の電話相談です。
080-5413-8033
悩んでいる人が相談してくださることで
少しでもラクになれますよう
この小さな活動にお力添えをいただけますよう
心からお願い申し上げます。
これからも「おっぱいとだっこ」の世界を応援してくださいね。