2019/08/21
鼓動の聞こえる 海の中に
うかんでいた ことを
私は 忘れてしまった
どこからか 私を 呼ぶ声を
聞いていた ことも
私は 忘れてしまった
人間 から もうひとり
人間 が まるごと出てきた
それも 忘れてしまった
私は いつから はじまった
はじめに すべてが あった
私の からだも あった
すべてに 名前が あった
私にも 名前が あった
私は すでに はじまっていた
はじまりの わからぬ
「わたし」 という 時間
その一端は たった 「今」
すなわち それは 「私」
思い返さねば 過去 は生まれず
思い返さねば 記憶 は生じぬ
思わねば 何も起こらず
思わねば 何処へも行けぬ
私は いま はじまった
はじまる 前から 在るものに
もういちど 名前を つけなおす
ともに はじまった ものに
うつくしい 名前を つける
自分の 細胞を ひとつ残らず かきまわし
私は なんども はじまる
2007.9
2019/08/12
草刈りの休憩をしていたら相方が部屋に入ってきて重曹を貸してと言ってきた。ついでに壁に貼ってある制作中の絵を見て、昔の絵に似ていると言って出て行った。今から17年くらい前の作品の事を言っているのだろう。
わたしは現在、絵を描くときには目を開けない。色も選ばない。17年前は目を開き色も選んだ。
肉体的自我が描画中に出現しないように工夫するのは17年前から変わらない。
目を開けても閉じても同じ結果だといわれて驚いている。こらどうしたもんだろうか。


