幼き頃から「盆踊り」は好きでした。

というより、盆踊り会場の雰囲気、お祭り景色、屋台、熱気・・・

会場に向かうにつれ、だんだんと近づいてくる暖色系の明かり。

はしゃいだ声や香ばしいにおい、掻き立てられる音。「いいなあ・・・。」

そのようなもの一式に対して高揚感と心地よさを感じていました。幼き頃は。

 

社会人になり、初めて体験した阿波踊り@高円寺。

「・・・た、楽しすぎる・・・!」

それはそれは、だ、大コーフン!!!でした。

生ビールを飲みつつ至近距離で見る“阿波踊り”。

鳴り物に太鼓の響き、ずっっと見ていられる踊り。自然と感動系の涙、涙でした。

 

いまや二日間で100万人集まるという、「さっぽろ雪まつり」級の一大イベント。

私も北海道から沖縄まで、全国そこそこ盆踊りやお祭りを楽しんできましたが、

私の中では毎年不動のランキング第一位!にっぽんいち!の盆踊り、お祭り、

イベントなのです。

 

特にサイコーなのが、各商店街の皆さんをはじめ、関わる人たち自体が一体となり盛り上がっているところでしょうか。

街全体、表通りから裏通り、隅から隅までくまなく、各お店の前にプチ屋台を出したり、

通常ではないメニューを出したり、

店外にテーブル席を出したり出さなかったり。

一方、神社内では、いわゆる的屋さん的な屋台が並んでおり、

そちらエリアには小中高くらいの幼き方々が集まり、昔の私のように?健全に?楽しんでいたり。

 

メイン通りでは阿波踊り連の方々が「踊らにゃソンソン」と踊りひしめき、

こちらは「飲まなきゃソンソン」と、サッポロからアサヒからひたすらビールを飲み続けるのです。

勿論、街中どこへ行っても「密」です。人の声と音とエネルギーと汗が充満してます。

皆々様、道路だろうと道端だろうとお構いなしに座り込んで飲んで会話で盛り上がってます。夏の最後の無礼講です。

 

そんな環境が丸二日間続くわけです。楽しくないわけがないのです。

私にとって「東京高円寺阿波踊り」は“盆踊り”というより“お祭り”、

「一年で一番楽しい日!」でもあるのです。

 

因みにあえて、“お祭り”と“盆踊り”の違いとは何でしょうか?

私なりにですが。

「見て楽しむもの」と「自分も体験・参加して(踊って)楽しむもの」の割合が、

お祭りは7:3、盆踊りは3:7なのではないかと感じています。※諸説有・・・。

 

実際、お祭りは限られた人しか参加(体験)が難しいものが多く、その分、見るだけでも楽しい。

盆踊りは見ているだけではなく、一緒に踊る(参加する)ことでより楽しさを味わえるものではないかと。

 

とすると、「高円寺阿波踊り」は盆踊りとお祭りがコラボした

『盆踊り祭り』というカテゴリーではないかとさえ思うのです。

(因みに「阿波踊り」は「郡上おどり/岐阜」「西馬音内盆踊り/秋田」と並ぶ日本三大盆踊りの

ひとつです)

 

というわけで、盆踊り協会としましても、そんな「高円寺阿波踊り」を目標とした『盆踊り祭り』なるものを、

コロナ収束後、あるいはwithコロナにて、

東京の〇〇でぜひ開催したいと準備を進めているところなのです。

 

以上、「私の大好きな盆踊りについて」でした。