この連休は私の実家に、妻と娘を連れて帰省した


実家では年老いた父と母が

孫に会えるのを楽しみにしていた


久々の実家

食卓を囲む

いつもなら、心から楽しい時間だった

けれど今回は、空虚感


孫に会えた嬉しさでお酒がすすむおじいちゃん

歌まで披露し

「うるさい」と孫から指摘される

それを見てみんなで笑う


心から笑ってないのは、私だけ



突発的に「私はパーキンソン病です」

と叫びたくなる衝動にかられる


いや、それはだめだ

自分を抑えるのに必死になる


カミングアウトしたい私の人格が言う

「いまは有効的な治療法があって比較的

長い時間普通に暮らせるんだよ」


抑えこみたい私の人格が反論する

「いつまでも普通に暮らせる保証はないでしょ」



家族全員が泣くと思う

心配性の妻は泣き叫び、眠れぬ日々が続くと思う

娘はよく理解できずに能天気に振る舞うと思う

それがまた、悲しさを助長するのだ

年老いた父母は「私が代わってあげたい」と言うと思う


とてもカミングアウトできない


しかし、いつまでも黙ってるわけにもいかない

こんなにも不幸な人間は、世界に私はひとりだと

考えてしまう



動悸が止まらない

別な病気にかかりそうだ 


それで死ぬならそれもまたよしか

住宅ローンは死ねばチャラだ

妻も仕事をしているので

路頭に迷う事はないだろう


妻はまだ43

魅力的なので、再婚もできると思う

健康で、まっとうな仕事をしている男と

出逢えば

きっとこんな私と一緒にいるより幸せに暮らせるはずだ

介護で貴重な人生をムダにすることはない

娘も健康的な父がいいはずだ


私は実家に帰り

年老いた父母の年金に頼って

老老介護、老障害者介護と洒落こもう


そんな未来もよし