不思議。映画館では必ずと言っていいほどポップコーンが売っている。アメリカの文化が日本に入ってきているのはわかる。米人さんはどうして映画を見るのにポップコーン食べることを考えたのだろうか?不思議。

 だって、映画館では静かにしなくてはいけないから。ポップコーンは、煎餅の次くらいに音が鳴る食べ物でないか?ポリポリカリカリ、1つでもかなりの存在感を口内、近隣に放つ。それをよりにもよって映画館で!食べるわけだ。もしも、悲恋映画、シリアスで静かなワンシーンで、隣の人がポップコーンをお構いなしにカリカリと食べていたら。考えただけでも怖くなる。そのシーンは台無し、満足感も半減。

 ポップコーンで音が鳴らない食べ方といえば、口の中でふやかすことが一般的だ。しかし口の中でポップしない。ウエットコーンだ。あまり美味しくないよ。

 実際、僕は映画館で食べるポップコーンが大好きだ。いつも食べるそれとは全く違う魔法がかかってるから。でも、どうしても気にしてしまって食べられない。映画が面白くても満たされない気持ちで映画館を出て行くばかりだ。

 僕みたいに考える人もいるだろうが、お構いなしの人も一定数いる。だから僕は少し我慢するよ。だからあなた方も少しだけ僕らみたいなのがいることを思ってくれたら少しだけ社会は優しくなると思う。