泣くために旅に出よう/寺田 直子 | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


泣くために旅に出よう


最近、泣きたくても我慢していませんか?

してますっ!めっちゃしてますっ!

つっても気丈に振舞ってるわけじゃなくて、異常に涙もろいので
泣きたいときに泣きたいように泣くと
完全に「変な女」なので。周りのひとが引くので。我慢してる。

だから我慢しないで泣くとスッキリするのよくわかるわ。
旅先で泣いたことはないけど。

夕暮れの京都を思い出すと、懐かしいような泣きたいような気持ちにはなる。

この本で紹介されているのは、海外旅行です。
アイスランドのオーロラ、トルコのお皿、台湾の優しさ、
ハワイのワンコ、インドネシアの火葬、イタリアのぼったくり…

クリスマスのパリに一人で行ったら、そりゃ泣けるよ。

メキシコのチワワ鉄道!なにそのかわいい電車!
私が想像したのは、犬ゾリのチワワバージョン…じゃなくて、
(それリンゴ1個くらいしか運べなさそう)
汽車の先頭がでっかいチワワになってるやつです。
チワワのくせにめっちゃ屈強で速い。熊とかビンタで勝てる。

星座別、旅行にもって行くといいラッキーグッズが紹介されているのですが、
アイマスクとか、カメラとか、除菌剤など
まぁ便利っていうかもっていきますよねって物ばかりのなか、
わが牡羊座は「万能ナイフ」でした。え、キャンプ?

泣ける本はたくさんあるなぁ、
『永遠の0』『東京バンドワゴン』『流星ワゴン』『とんび』…。

音楽はね、8月の終わりごろに
松任谷由実さんの『Hello, my friend』を聴くとやばいです。
あとサザンの『あなただけを』とか。夏の終わりはせつない。

映画は、先日『ぶどうのなみだ』を観に行ったけども泣けなかった。
『しあわせのパン』が良すぎたのか、ちょっと期待はずれだったなぁ。
景色の美しさ、衣装や小物の素朴なセンス、美味しそうな食べ物、
それらは同じくらい素晴らしかったのだけど…。

みなさまは「これは泣けた」ってものはありますか?

私は涙腺がゆるいっていうかたぶん決壊してるので、
クラシアン呼ばないといけないくらい水漏れが激しいので、
泣けるネタより森末慎二を探す必要があるんだけども、
しばらく涙を流していなくて胸に澱がたまっているという人は
涙旅に出てみるのもいいかもしれないね。