年の瀬も迫り、ムーニー劇場 第二幕 〜切った女と切られたかった男〜 千秋楽から5日が経ってしまいました。みなさま、たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
「津山30人殺し」と「阿部定事件」という、2つの実際に起こった陰惨な事件を基にして今回のムーニー劇場はイメージを膨らませました。
時の今昔に関わらず、人は人間関係と愛憎に四苦八苦しながら生きています。
ご来場頂いたお客様のお話ですが、「四苦八苦」とは、
生老病死の根本的な四苦に以下の四苦を加えたものです。
愛別離苦・・・愛する者と別離すること
怨憎会苦・・・怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦・・・求める物が得られないこと
五蘊盛苦・・・五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと
自分は、もちろん殺人を犯すことなどなく、たくさんの方にご来場頂ける展示を通じ、恵まれたみなさまとの関係に、最大の感謝を申し上げたいと思います。
今回の展示では、総勢36名にご出演頂き、大判の展示や、鐘の音が聞こえてくるような展示、など、神保町画廊にご来場頂いたからこそ感じて頂けるような、演劇に来て頂いているかのごとき臨場感や息遣いが聞こえてくるような展示としてもこだわってみました。たくさんのお言葉も頂き、もちろん反省点も見えてきました。その点は次回ムーニー劇場にご期待頂きたく!(まだ全く未定ですが)
除夜の鐘の108つは、煩悩の数とも、四苦八苦(4×9+8×9)の108とも言われますが、2016年のムーニー劇場の思い出と共に、みなさまステキな新年をお迎え頂けますようお祈り申し上げます。
長くなりましたが、お忙しい中、お寒い中、神保町画廊にご来場頂いたみなさま、常盤響さん、上野勇さんをはじめ、ご出演頂いた36名のみなさま、計画段階より多大なご協力頂いた、大木さん、真嶋さん、一平さん、けんじさん、プリント頂いたミカ製版さん、額と、今回につながる第一幕会場のRooneeさん、そして、展示させて頂いた神保町画廊佐伯さん、本当にありがとうございました!