本日はワタシの父のお話です。
ウチの父は、3年前に胃癌を患い、胃を全摘出という大きな手術をしました。
その父が先月、体調不良を訴え、緊急入院、恐れていた転移が解り、また手術とちょっぴりバタバタしておりました。
いつかはやって来るだろうという気持ちで迎えた今回の転移。
先週、主治医から「あと半年・・・」と余命宣告を受けました。
あと半年。
180日?
時間を限られるってこういう事なんだと改めて思うジブンがいて、何だか不思議な感覚。
何だろう?この感覚。
いやいや、その感覚とやらを追及してる場合では無いっ・・・
残された時間が決められた今、何が出来る?
何が出来るか分からないけど、精一杯親孝行したい。
今までのワタシって、とにかく忙しい人で家で過ごす時間が極めて少なかった。
なので今は出来るだけ側に居てあげたい。
そんな想いが募って、半ば強引に主治医に相談し、今週の月曜日に強制退院にこぎつけた(笑っ)
そう、一日も早く自宅に帰してあげたかった~。
今、症状は痛みも出ており、朝晩に服用する痛み止めが麻薬とされるオキシコンチン。
「麻薬」かぁ。
何だか辛い。
身体的には「痛み」
そして、心の中は「不安」、「恐怖」、「寂しさ」と闘ってる父。
これは本能だろうね。
そうやって不安そうにしてる表情を見ると空かさず、「大丈夫だよ。守って下さるんだよ。導いて下さるんだよ。」と話をすると本当に安心した顔をしてくれる。
「守ってくださっている」
それは、どんな麻薬よりも効く言葉。
心の中の不安を吹っ飛ばしてくれる言葉。
心から救われた実感が「今」あります。
本当に有り難いと思う。
父母に孝養を尽くす。
まったくもって尽くし切れていないワタシ。
残された時間の意味を噛みしめながら、尽くし切りたいと思う自分がいます。
「無常の風はいつ吹くか知れず」
「善は急げ」です。
