こんにちは。
のピアノ教室 みゆきぴあの教室です。
お読みくださってありがとうございます
✱ たかが習いごと、でしかない存在ではありますが…✱
この仕事をしていて虚しくなることのひとつに、
小学校3、4年生の生徒さんが、決してピアノが嫌いになったわけではなく、
塾通いなどを理由として退会してしまう、ということがあります。
中学受験をされる場合、5年生の冬以降での退会はね …納得しないでもないのです。
中学受験専門塾の5年生の冬(2月)以降のカリキュラムの過酷さは存じておりますので。
でも、3、4年生ですと、本当にやりきれません。
※塾に行くことを反対しているわけではありません。それを理由にピアノを辞めてしまう必要があるのか?というお話です。
現に、塾と両立させている生徒さんも多いですし。
どうせ、〈たかが習いごと〉(←実際に言われたこともあります)だしねー
ピアノなんて弾けなくても生きていけるし、直接的に受験に関係するわけでもないしねー
こんなに早く辞めさせてしまうのなら、最初から習わせなければよいのにねー(この時期に辞めると、本当に後々なにも残らない…)
などと、どんどん考えが卑屈な方向にいってしまうのですよ。
何故に急にこのようなことを書いているかというと、
まさに最近、塾通いが理由の退会者が出まして(まだレッスンを始めてたったの3年しか経っていないのにー!)、
精神的に沈みかけていたところをある保護者様に救っていただくことができたから。
この保護者様、
中学受験時も、本番1ヶ月前まで当たり前のようにレッスンを続けさせてくださり、試験が終了すると同時に(合格発表もまだのうちに!)復帰させてくださったくらい、
却ってこちらが心配してしまうレベルで、ピアノという習いごとを大切にしてくださっているのですが(それでも生徒さんは、あっさり名門私立に合格しました)。
先日も、
「明日から期末テストですが、レッスンはいつも通りでお願いします」
「発表会(ちょうど一学期の期末試験の時期)も参加しますので、選曲をお願いします」
と、あまりにも普通に仰ってくださるもので、
大きくダメージを受けていた私には本当に沁みました…
あ、このような方がいらっしゃるからこそ、
今までやってこられたのだな、と。
ピアノなどというものは、
決して、人生に不可欠なものというわけではありません。
ですが、弾くことができるならば、時として人生の救いになることもありうるものです。
大袈裟に表現するならば、その為の(将来的に人生の救いにするための)習いごとだとすら思っています。
私はその力を知っているからこそ、こーんな不安定な職業に就くために、
今まで、様々なことを諦めたり捨てたりしてきたわけで。
それ故に、その力を伝えることが出来ぬまま、退会という道を選ばれてしまうと、それはそれはもう、いちいち落ち込んでしまうわけですが、
結局のところ、「ピアノの力を伝えたい!」などと思ってしまうこと、それ自体がおこがましいことなのかもしれません。
実際、保護者様がお子さんにピアノを習わせる理由はさまざまでしょうし、
それがどのような理由であれ、ご縁があった以上は、少しでもお役に立つことができるようにすることがピアノ教室の役割なのですから。
私にできることは、毎回のレッスンをとにかく誠実に行うこと。
ご理解してくださる保護者様に、「続けさせててよかった!」と思っていただけるように、
生徒さんを伸ばすこと。
ただそれだけですね。