私は、小学校のころに買って貰ったオルゴールを手に、海へ向かった。
私がこの本に出会ったのは、2年前のことだった。
父の仕事で突然アメリカへ行くこととなった私達家族は
あまりにも急な話に動揺しながらも、早々とこの町に別れを告げた。
タクシーに乗り込む。
肩の力がやっと抜けた。
その時だった。
・・・・ボンっ!
後ろのトラックからすごい音がした。
急ブレーキがかかり、私は頭を窓にぶつけ大量に出血した。
運転手が急いで救急車を呼ぶために外に出ると、
一冊の本が落ちたのに私は気づいた。
痛みに耐えながら外に出て、本を手にした所で私の記憶は途切れた。
目を覚ますとそこは新しい家のベットの上だった。
思ったよりも軽かったらしい。
ふと本のことを思いだし、あたりを探してみると枕の横に置いてあった。



