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大腸がん末期となった家族の思いをつづっていきます

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H30.4月、秋の切除に向けて準備が始まる

 

こーじ先生

「肛門ギリギリに腫瘍があるので切除まで一時的に人工肛門を作ります。切除して様子を見てから外れると思いますよ。」

 

キウイの反応は・・・

やはり浮かない顔をしている。そうだよね、いくら一時的とは言っても

ストマを作るのは抵抗があるよね。

 

「臭いとか出ませんか」

「漏れちゃったりしませんか」

 

先生に不安を伝えるキウイ。

ストマ作るために入院したら、ストマ専門の看護師さんがついてくれて、交換の仕方とか全部レクチャーしてくれるから大丈夫だよ~♬

と、こーじ先生。

初対面の時も思ったけど、気さくで明るくて、話しやすい。

とても外科のドクターとは思えない(←偏見www)

 

 

入院してストマ作って、抗がん剤スタート切ります。

最初の抗がん剤はFOLFOX+FOLFIRIだったかな

※この頃はキウイが一人で受診して腫瘍内科のドクターと話していたので抗がん剤の名前まで憶えていません。

かなり不確かな情報でごめんなさいwww

 

入院中にCVポートも作って抗がん剤流していきましょ。

 

あれ?

準備意外と体にハードだな(・_・;)

ストマつくって、CVポート入れて、抗がん剤スタートか、、、

 

そしてあっと言う間に日程決めて入院に一人で向かうキウイ。

当日は「一人で大丈夫だよ~♬」と言っていたので、そこは

お任せ。

 

でも手術承諾書とかにサインをしないといけないから、私の母が後日差し入れ持って面会に行き、サインをしてた。

キウイは「やじきた病院のご飯、美味しいわ。これだけ気がかりだったんだよね。ほら、ストマ作ったらご飯出ないかもしれないから!」

 

↑いつ、いかなる時でも食べ物の事しか考えないんだよね、この人はwww

 

※これは末期になった現在も同じで、食べ物への執着が彼女の生きる糧となっている。そしてこの食への執着が私たち家族を徐々に崩壊させていくのです。

 

 

 

 

H3.3月(たぶん水曜日) キウイ、私、私の母と三人で外科担当医であるこーじ先生とのIC(インフォームドコンセント)

 

こーじ先生

「この前の検査の結果から、キウイさんは大腸(直腸)ガンの3bとなります」

※リンパ節6個くらいには転移してるってこと

 

治療法は標準治療のファーストチョイスで切除手術。その後抗がん剤

 

ですが、腫瘍がだいぶ大きい

そうで、まずは抗がん剤で腫瘍を小さくしてから切除OPEとのこと。

この時3月で、OPE予定は9月ですって。

 

「原発巣のガンと、転移しているリンパ節の郭清(切除)と子宮にも浸潤しているので、全摘になります。ですがガン自体の顔つきは悪くないので全部取れてしまえば予後はそんなに悪くないと思いますよ」

とこーじ先生は明るく話してくれた。

 

ガンについてNO勉でこのICに向かって言っている3人なのでとにかく、「はいはい」

「ほうほう」

「なるほど」

「では、よろしくお願いします」

 

とだけ返事して退散。

 

その後ドトールでお茶しながら、各々抱いていたICへの突っ込みを披露する

「顔つきが良いガンってどんなガンよ(笑)」

「っていうかあの先生、佐野史郎に激似じゃない?(笑)」

「内視鏡入らないガンってキウイ、あんたどんだけそのガン大事に育ててきてたのよ(笑)どでかかったじゃん(笑)」

「あたしも、去年の検査で行っときゃ良かったと思ったわ(笑)」

 

あくまでも楽観的なキウイに合わせる私。

 

、、、でもね、私は楽観的じゃなかったんだよ。

 

こーじ先生も明るく話してくれてたけど、話をきいてあの画像みたとき、

「これはやばい」

と思ったよ。

 

キウイ、、、あなたの未来はそんなに明るくないかもよ。

 

 

 

 

 

 

母からの電話の後すぐにキウイ本人に電話を入れ、ここに至るまでの経緯を説明させる。

 

 

「どういう事よ?」←半ば怒り気味でしたね(-_-メ)

 

「スタートは会社の健康診断で貧血・要精査と出たところから。

近くのクリニックに行って内視鏡を入れたら、肛門入口で

内視鏡が入らなくて。先生が大きい病院を紹介するからすぐに行くようにって言われてやじきた病院に行った。そしたら大腸がんだって」

 

そもそも自覚症状がなかったのか聞いてみると

 

「・・・実は去年の健康診断でも貧血で引っかかってた(・_・;)」

↑それっ!!

「貧血くらいと思ってスルーした」

↑絶対それっ!!

「それから去年の秋くらいからすごい便秘が続いて、半年くらいで6キロ

くらい痩せたんだよね」

↑もう間違いないっ!!

そう言えばお正月、うちの実家に来た時に、

「あたし、ちょっと痩せたと思わな~い(喜)」とか何とか

言ってたなとうっすら思い出す会話。

 

ですけどね、70キロ超ある大型がたかが6キロ痩せたところで

誰一人「ガンかな?」なんて普通考えもしませんよ。

 

ここまで来ても自覚症状全くないキウイ。とは言ってもこれからは治療が始まるので仕事は即日休職としたらしい。←当たり前だ。

 

 

本日からブログスタートします。記憶をたどりながらさかのぼって書いていきます。(若干あいまいな所や時間軸のズレはご容赦ください)

 

H30.3月 (確か平日) 勤務中の私のスマホに母から着信。

 

「どした?」

「キウイが大腸がんになっちゃったって! キウイから電話きた(・_・;)

やじきた病院の先生が家族も一緒に来て話を聞いてくださいって。

bonbon(わたし)一緒に来てくれる?お母さんじゃ何にもわかんないよ」

 

「・・・わかった。調整する。まずはキウイ本人から話聞かないと」

 

折しも3月は新人研修を担っていて毎晩23時頃に帰宅していた私。

子供が熱を出そうが、父親が危篤になろうが仕事を休んでこなかった。でも今回はダメだ、本能が行かなきゃだめだと言っている。

 

何故なら、、、

キウイの両親はもう何年も前に亡くなっている。二人ともすい臓がんだった。最初は父親が。それから1年程して母親が亡くなっている。

そして、キウイは一人っ子で結婚もしていない。

そう、たった一人でこれからガンと向き合っていかなければならない。

何せ彼女はまだ40代なのだから。

 

電話を切った後、迷わず上司に話す。

「わかった。大丈夫だよ、行ってきな」

ありがとう。こんな時あなたは本当に頼りになる上司です。

※年下だけどな(笑)