{751DA7F4-8E29-49C7-8345-249D33FF7358}

  
ブラジル一にして南米一の大都市、サンパウロ。
ここで、ブラジルの伝統的なグルーヴと、都会に集まる様々な人や文化が混ざりあった、全く新しい音楽ムーブメント、Novos Compositores(ノヴォス・コンポジトーレス)が、今まさに音楽業界を震撼させています。
 
このバンド「ダニ アンド デボラ グルジェル クァルテート」は、その中心的存在。
今回は1st アルバムを紹介します。
 
ヴォーカル、ピアノ、ベース、ドラムと、アコースティックな編成。
ジャズの小気味良い旋律に、ブラジルの伝統的なリズムが自然に溶け込むこの作品は、様々な人や文化が集まる、都会の街そのもの。
 
とてもハートフルでピュアで、メンバーが音楽を心から楽しんでいることが感じられます。
 
ちなみに私、個人的にDDG4(Dani&Debora Gurgel Quartetoを略してこう呼びます)の大ファンで、今後も色々なアルバムを紹介していくことと思いますが、その中でもアコースティックな楽器のみで録音された本作は、一番ジャズ寄りのサウンドだと感じます。

ですのでジャズファンの方がブラジル音楽を聴き始めるのにこのアルバムはうってつけだと思いますし、ジャズプレイヤー目線でもブラジル音楽への導入として良いと思います。

その理由は、普段ジャズを演奏している人と会話していてよく聞く意見…

「ジャズでもスタンダードナンバーとして、ボサノヴァ、あるいはサンバの要素のある曲を演奏する機会がある。だから、ブラジル音楽についてもっと知らなきゃとは思っているんだ」
「でも、いざ聞いてみるも、他の南米の音楽との違いがよくわからないんだ」
「モントゥーノ(トゥンバオ)弾いちゃダメなの…?」←ピアノの人
「勉強のためにサンバとかショーロ聞いてみたけど、民族音楽って感じで、自分にはちょっとレベル高い」

そんな人が、難しい意識を持たずにリスナーとしてもリラックスして聞けて、演奏面でも「なんだ、こうすればよかったんだ!」という答えを得られるアルバムの一つだと思います。

 
8.Quiet Little Lady
5年前の初来日時、国際フォーラムにて行われた東京ジャズの無料ステージに初登場したDDG4が一番最初に演奏したのがこの曲。
こんな音楽があるんだ…と私を含め、その場にいた誰もが心を撃ち抜かれました。
コロコロしたラブリーなヴォイスとピアノバッキングがご機嫌な気分にさせてくれます。