今年も新入社員が入ってきた。

2日に入社式。

なんかかわいそうなくらい緊張してたな。

えらそうなおじさんに取り囲まれて。
(えらそうじゃなくて本当にエライんだろ)

見た目はえらそうだが、

おっちょこちょいなおじさんが混じっていることを

新人君たちは知らない。

そのうちに誰がおっちょこちょいなのか俺がそっと教えてやるからな。
(おまいもあんまり人のことこといえないだろが)



入社式の季節になると思い出すのが、

一昨年入社のでぶっちょ君。

研修中のヘマが祟って受け入れ先が決まらず、

とりあえず総務で面倒みてって、

うちの部署は掃き溜めじゃねーぞ!
(でもおまいがいるところをみると掃き溜めかも)

でも、そんなに駄目なヤツなのか、このでぶっちょ君って。

と、最初は思ったけれど

すぐにその駄目ぶりが露見。


それは、分厚い規定書のコピーを頼んだ時のこと。

その規定書は厚みがあるので

開いてコピーしても真ん中が浮いてしまい

ページの真ん寄りのところが写らない

でぶっちょ君、真ん中が写ってないのに

厚みがあるからしょうがないみたいに

俺の机の上において行っちゃった。

さすがにちょっとムッときて

おい、でぶっちょ君、これ真ん中がよく写ってないでしょう

もっとコピー機に押し付けるかなんかして

なるべく読めるようにしてきてよ。


「はあ、すいません。」


取り直して来た。

「これじゃ駄目でしょうか?」

さっきよかましだけど、もっと何とかなんない。

これ、資料としてつかうんだから、

全部読めないといけないんだよね
(おまいも、えらそうだな)


そして事件は起きた。


でぶっちょ君、俺に言われてムキになったのか、

規定書をコピー機のガラスの上に置き、

フタを閉めて、フタに体重を思いっきりかけた。

ガシャ!

鈍い音がした瞬間、

分厚い規定書が挟まっているはずのコピー機のフタが

なんと完全に閉まって、平らになっちゃったではないか!


何事かと、部屋の全員が振り返ってコピー機を見ている。


うわっ!あいつやっちゃったよ。

思わず駆け寄ってみると

でぶっちょ君も何事が起こったのか理解できず

コピー機に体重をかけたままの姿勢で固まっている。


おまい、なにやってんだよ!
(おまいが無理言うからだろ)


急いででぶっちょ君を払いのけて

コピー機のフタを開けてみると、

ボタンを押すと行ったり来たりする蛍光灯の通り道みたいな空間に

ガラスの破片と共に規定書がめり込んでいた!


なんだこれー

おまい、なんちゅうー力で押さえてんだよ!

俺、コピー機がこんなになっちゃったの初めてみたぞ。


部長に怒られるかと思ったけど、

同じデブのよしみか、

「まあ、一生懸命やろうとした結果だからしかたないだろ」

なんて、柄にもないやさしいお言葉・・・


結局、コピー機は、何日間も使用不能となり

でぶっちょ君は、別な力仕事の部署へ異動して行った。



人材の配置は、適材適所で

企業の鉄則ですな~


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