最近は昔ほど見なくなった中国(支那)鉢です。
でも・・・
使う程に、トロッとした光沢が出る・・・
とても良い土で出来ています。
これの落款は「中国宜興」?
ちょっと「興」の字が?ですが、宜興とは江蘇省にある宜興市を指しています。
古来より、この地で産出される「紫砂」が急須作りなどに用いられていて、その土を盆栽鉢にも使っていました。
【宜興の黄龍山の紫砂産出層】
【紫砂産出の様子】
戦前は、日本からの注文により作られて輸入されたりもしていましたが、戦争により中断しました。
再開したのは、昭和30年台からだそうです。
この鉢も、その再開後のものだと思いますが、それでも60年ほど昔のお話です。
特別に高級なものでもありませんが、使うだけ古くはなるので、丁寧に使いこんでみたいものです。
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