陶翠(とうすい)鉢に入ったアオツヅラフジです。
実の着いていないアオツヅラなんて、雑草みたいなものですが。
ところで、この鉢・・・・
今や陶翠と言えば、安物不出来の代表みたいなものに思われがちです。
しかし、本来は戦前からつづく、盆栽鉢の由緒ある草分けなんです。
その歴史の中で、晩年に禄寿庵(ろくじゅあん)を名乗る水野正雄の作品に良い出来のものが多くあります。
泥物(でいもの)に優れ、土目もすばらしく、意匠も凝ったものを見かけます。
そこで、この桃花釉(とうかゆう)の飾足(かざりあし)鉢ですが、落款はクギ彫りで「陶翠」と入っています。
私も正直これがどうなのかを判断できるほど、鉢に精通しているわけではありませんので、良くわからないと言えば良くわかりません。
でも、少なくとも大量生産化した陶翠とはちょっと違います。
いや、違うと思いたい・・・・・