作業の無駄をどうするか | マニュアル課 翻訳室

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フリーランスで翻訳と翻訳レビューをやっています。
以前はマニュアルのテクニカルライティングもやっていましたが、今では翻訳専業です。

翻訳が好きで仕事にしていますが、作業にかけられる時間は限られています。時間が豊富にあって、いつまでも同じ仕事にかかっていられるほどお金に不自由していなければ、どのくらい良いものを納品できるのだろう、と考えることがあります。

時間があれば、見直しもじっくりできますので、ミスも減らせることでしょう。
でも、翻訳を仕事にしていると、そうもいきません。
そのため、ある程度妥協というか、省略する過程が出てくるものです。

自分の場合、翻訳がひととおり済んだ後に、次の工程を行います。

用語集に準拠しているかチェック
用語や表現の不統一がないかチェック
スタイルガイド違反がないかチェック
原文と訳文を照らし合わせて、誤訳がないかチェック
訳文だけを読んで、意味の通らない文がないか、誤字脱字がないかチェック

この後でやっと納品です。

もちろんツールを使って省力化しているものの、誤訳のチェックは避けて通れません。
まして、誤字脱字は論外です。
1万ワードほどもある原文だと、すごーく時間がかかります。
そのくらいの案件だと、半日はチェックに用意しておく必要があるので、必然的に翻訳自体は前日に仕上げておきます。だから、徹夜が多くなります。

この原文と訳文を照らし合わせてチェックする工程を何とかできないかと模索中です。
そもそも、この工程をなくせばいいんですよね。
翻訳時にパーフェクトな文を書いておけばよく、最後は日本語の通読だけで済ませればいいんですよね。でも、翻訳時はとにかく早く形にしてしまおうという心理が働きます。これがダメなのかもしれません。急がば回れですかね。

来年はこれで作業を改善していきたいと思います。
そして、そして、収入アップを実現したい。何とか。