ボールドウィン拓哉の無駄に生きるな、熱くCine!

ボールドウィン拓哉の無駄に生きるな、熱くCine!

劇場、もしくはDVDで観た映画の批評を管理人に代わってトモ君とユカちゃんが熱く語ります。その他にも個性的なキャラを予定中です。喫茶店でカップルがおしゃべりしている、そんな気軽さを目指しますのでよろしく♪

 
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映画「僕だけがいない街」試写だん

事故となるものを取り除かないと数分間を繰り返してしまう「再上映(リバイバル)」という特殊能力を持つことになった悟。
そんな彼が突然小学校時代まで戻ってしまい、愛する人を救うために連続幼女殺人事件の解明に挑む。

コミック1巻のみ読んでの鑑賞。
ミステリーという私の大好物のジャンルなだけに、とても楽しく観られました。
特に主な舞台となる1988年は昭和最後の1年。当時中学生だった私にとってドラクエだったり仮面ライダーといったワードだけでもどストライクなのです。

単純にミステリーというだけでなく、内気だった悟が親切な青年白鳥潤に励まされて強くなるところや、過程に恵まれず孤独だった雛月加代を救うべく活動する姿はとても初々しくて好感が持てる。
それに全体的に前を向こうという力強いメッセージを感じることが出来た。

正直、原作のコミックもアニメも未完という中で映画ならではの着地を見せないといけなかったから無理して着地点を決めた感はあります。
だけど、その力強いメッセージと、何といっても有村架純の可愛さ!!これだけで5億点っす。間違いないw

現在のパートは少なく、1988年のパートがメインのため子役の演技が大事になってきます。
安心してください。物語のキーパーソン雛月加代役にはWOMANや明日、ママがいないで話題になった鈴木梨央が抜群の演技をみせます。悟の少年時代の中川翼もなかなかのもの。
何といっても身体は小学生でも心はアラフォーなのだからコナン級の演技が必要になるわけでw

どうやら、コミック、原作、映画とそれぞれ違う結末を迎えるみたいなので映画を観た後でも他の媒体をみてトリプルスリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

3/19(土)より全国ロードショーです



「白鯨との闘い」試写会わず

監督は前作「ラッシュ ~プライドと友情~」で我々のハートを熱くさせたロン・ハワード。
原作はナサニエル・フィルブリックの『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』。昨年「バケモノの子」や「ウォーリアー」の作中で話題にしているなったハーマン・メルヴィルの「白鯨」の元になったといわれる作品。

ラッシュやシンデレラマンなど男同士の闘いを熱く語るロン・ハワード。出演にはソウ役が印象的なクリス・ヘムズワース、バットマン・ビギンズでスケアクロウを不気味に演じたキリアン・マーフィ、三代目スパイダーマンに抜擢されたトム・ホランド、007の若きQ役のベン・ウィショーと癖のあるイケメンだらけということで嫌が応にも期待が高まります
駄菓子菓子、いい作品であるんだがどうしても中だるみしてしまうんだなあ。
私が物語の結末あたりを知ってしまったせいもあり、その時は結末と思わずに途中段階だと思っていたからそこにいきつくプロセスが冗長なような気がして。
2D字幕版で観たのですが、敵となる白鯨は物凄い迫力です。重低音の音で海面下を進む様は緊迫感があって劇場向き。「白鯨との闘い」と銘打っているだけあって、こんな敵どうやって倒すんだろうという期待が大いに募ります。しかし、その闘いは思ったほど無いのです。

一旦は「白鯨のいた海」という原題「In the Heart of the Sea」に近いものとなってました。観終わった後の感想は白鯨との闘いをメインにしたアクション映画でなく、むしろ鯨油を取る為に過酷な海原に繰り出させねばいけない立場になった男たちの苦悩だと思う。いわゆる戦地に赴く戦士のようなもの。白鯨は一つのファクターに過ぎないのです。
日本版のポスターは最近の流行なのか登場人物を横にずらりと並べた姿になっており、タイトルからしてアベンジャーズなみのアクション映画を想像してしまいます。それを期待した観客からは肩透かしをくらい、本来ターゲットにすべき人限ドラマを観たい人にはスルーされてしまうでしょう。実にもったいない。
まあ、そういう戦略でうっていてもどうも内容が中途半端。いい作品ではありますが、とてもアカデミー賞を狙えるほどではありません。去年の候補作、バードマンやセッション、フォックス・キャッチャーに比べると完成度でかなり落ちちゃいます。落選はしましたが前作のラッシュはそこの域までいっていたので実に残念。

これはあくまでも私見であって結末を知ってしまった私のミスを抜かせば面白く感じるかもしれません。大きな鯨との闘いは見ものではあるので気になりましたら是非劇場で。
今週16日より全国ロードショーです。