後土御門天皇のお話
No.5
最後の退位表明も失敗かい？
ニャンコの見た後土御門天皇さんの最後
明応二年四月
５回目も退位に失敗して譲位できず
この時の理由はママと細川さんの将軍首挿げ替えクーデターに抗議した
とうとうご自分の意は何一つ通らず崩御されたんです
長生きはしましたが
しかも葬式するお金もなくて、内裏に４０日間も放って置かれたの
明応元年に
５歳年上の恋女房に先立たれる
【典侍・源朝子】薨去
天皇崩御は明応九年九月末（１５００）
天皇の遺骸は内裏黒戸に置かれたまま４０数日
幕府からの葬送費用がなかなか届かず
高野槙の棺も用意されず、庶民の様な棺桶に入れられ
泉涌寺で火葬されました
在位３６年
この天皇さんの御子第一皇子の後柏原天皇は
崩御によって践祚されたものの、今度は即位式が出来ず
在位２５年間のうち２１年間即位の礼がされなかった
パパ足利義政ママ日野富子
時は遡って
延徳元年（１4８９）
足利将軍家も義尚を近江六角の乱で亡くし【享年２５歳】
パパも次の年弟義尚の後を追うように逝去
結局パパの弟の義視叔父様とその子義材君が美濃から呼び戻されて
澄子には従弟になる義材君が第１０代足利将軍となりました
愛息義尚の死とママの嘆き
それは酷い物だったママは弟【義尚】を誰よりも愛していたから
義尚の他にも、応仁元年に生まれた弟義覚がいたんだけど
何故かすぐにお寺に入れちゃって
身体も弱かった？？のかもしれないけど小さい時亡くなった
澄子には済子という年子の妹がいたんだけど
文明１７年→に２２歳で亡くなったの
済子は綺麗な子だったからお寺に入れずに手元に置いて
良い嫁ぎ先見つけていたらしいんだけど
おつむも良くないし体も弱くてね
だから子供は澄子しかいなくなったんだけど
澄子は最初からお寺に入れるつもりで育てた様なの
１４歳の時宝鏡寺に来たんだけどね
澄子は頭はよかったけど器量がねぇって言われて
パパもママも義尚も妹も美形だったのに澄子だけハズレだったの
その澄子だけ残っちゃってさぁ
別にいいけどね、ママ見てるとお嫁に行ってファーストレディになっても
そんなに幸せそうじゃなかったもの
それにこの当時は将軍家の姫が嫁ぐのも難しかった
ひと昔前なら内裏に入内して中宮様になるのが女の最高の誉だったけど
天皇家はあの通りのていたらくでさ
澄子は御免だわ、あんな貧乏な家なんてｗｗｗ
後土御門天皇さんは継室として勧修寺家のムスメを入れて
姫宮さんがお生まれになったんだけど、即ママの養女にしたの
その子は赤さんの時からこの澄子のいる宝鏡寺の門跡になる為に
小川御所に来たの、皇女でいるよりママの子になった方が
宝鏡寺にもすぐ入寺できるしね
が掛かるから
その子は半分澄子が育てたのよ、宝鏡寺の跡継ぎとして
結局は澄子の子供みたいになった
【南御所の姫宮理秀女王】
【小川御所】壊され、ママの領地奪われる
跡継ぎの従弟義材君とママは揉めたみたい
ママが決めた跡取りだったんだけどね
ママの甥だったしね
だけど結局ソリが合わなくなって喧嘩してね
この時は澄子のいる宝鏡寺に逃げ込んできたママ
（まぁお隣の敷地内にあったんだけどね）
悔しい悔しいって、澄子にこぼしてたんだけど
唯じゃ起きないのが日野の女の意地だって
今度は細川政元さんと組んでクーデターを起こしたの
第１０代義材将軍をやっつけて
（毒殺しろって細川さんに言ったらしいよ）
関東の田舎のお寺にいたもう一人のパパの弟の子
義澄君を還俗させて将軍に据えるのに成功しました
義澄君にはぬかりなく日野家の姫君を御台所にしてます
でも細川さんって言ったら
応仁の乱のとき、初め敵だったのよね
実はママはこの時もＥ難度の技で乗り切ったのよ
西軍不利と見ると否や
東軍の細川さん呼びつけてこういったの
天皇と足利将軍家の護衛
ご苦労様でした
（本当は室町御所は敵だった東軍に包囲されてた）
細川さん
そしてママは大金を見せて
軍資金も大変だったわね
このお金で別荘でも作って一旦お休み遊ばせ
パァーッと布をめくればお金の山
これを見た細川さんたら
あっという間にママの御味方についてくれたんだから ｗｗ
お金の威力半端ないわ
これからは、土地よりお金の時代だってさ
ママはクーデターに成功して
満足したのかそれからは剃髪して尼になり
澄子も宝鏡寺の親寺の景愛寺に移住
景愛寺もすぐ近くにありましたけど
ほどなくママは天に召されました
ママの遺言でお金は全部
澄子の物になったんだけど
（今のお金に換算して７０億円）
欲しいんだけど
尼に大銭は要らんかったわ
【墨呂空】
