プノンペンにイオンモールができるらしい。前々からそんな噂があったが、ついに実現した。6月30日オープンで、僕の友達の話によれば、プノンペンっ子達は、オープンを心待ちにしている。
カンボジアにイオンかあ。なんか不思議な感じだ。ヤシの木の密林の中に、AEONのマークの巨大モール。もちろん、プノンペンは都会なので、僕のイメージの方がはちゃめちゃなのだが、このニュースを見て、ふと思い出した言葉がある。
最近知り合った、カンボジア料理店のマスターの言葉。ぼくが、カンボジア在住の日本人と一緒に作ったTシャツをメールで紹介したときに頂いたお返事の中にあった一節。
「あとは、どんな人にどんなメッセージで
販売するのか、ですよね。
これはいつも僕も悩みます。」
そうだよなあ、そうなんだよな。
売れりゃあいいってもんじゃないよなあ。もちろんTシャツを作って売るのだから、売れて利益が上がることが大切なのはわかっているし、日本人が、このデザインでこの値段だったらぜひ一枚買いたいというものを作りたいのだけど、カンボジア人が作ったものを日本人に買って頂くということに、何らかのメッセージを込めたいと、強く願う。
同じことは、そして、カンボジアの方にも言える。
「ぼくいえ」という、きわめて抽象的なコンセプトをひっさげてカンボジアを訪れてから2年半。それを具体化しようといろいろアイディアを練っているのだけど、ある一つの疑問の前に、僕はいつも立ち止まってしまう。「カンボジア人にとっての幸せっていったい何なんだろう?」
もちろん、カンボジアの人々の多くは、貧しい生活を送っていて、彼らは心から裕福になることを望んでいる。ボランティアであれ、ビジネスベースであれ、彼らの生活を助け、雇用を促進することは、とても喜ばれる。
一方で、彼らには彼らの文化があり、独自の民族感や、伝統的な風景がある。学校に行かせてやればいい、お金を稼がせてやればいいというのは、ともすれば彼らから、「個性」を奪ってしまうことになりかねない。
いつからだろう、日本の田舎はみな、同じ風景になってしまった。その地方独自の町並みや商店街は駅前から姿を消し、車窓から見えるのは、どこにでもある大手量販店やパチンコ店ばかりになってしまった。それはもう「田舎」ではなくて、散在する巨大な「郊外」だ。
とはいえ経済の力は強大で、そこで儲けようとする人もそこで働きたいと思う人も巻き込んで、文化や伝統を圧倒的なスピードでひっくり返していく。僕はそれを否定する気はないし、その流れは、誰にも止められないものだと思う。
20年後、もしかしたらカンボジアは、日本のコンビニやスーパーや家電量販店であふれかえっているかもしれない。カンボジアもまた、日本の田舎と同じように、「郊外」になってしまうのだろうか?そんなことを想像すると、僕は少し、寂しい気分なる。
カンボジアが「郊外」になる前に、独自の生活感と文化で賑わっているうちに、一度、カンボジアに行ってみませんか?
僕たちは、シェムリアップに、
1. 経営的に自立した、
2. カンボジア人と日本人が「対等な関係」で暮らす、
3. 「自由」で「安全」な、
ドミトリィ(寮)を作り、運営するサークルです。
僕たちの夢は、僕たちのドミトリィで出会った若者が、互いの夢を共有し、感性をはぐくみ、
いつかこの国の未来に貢献する人材が輩出されることです。
■「ぼくいえ」HPができました!⇒ http://www.bokuie.com/index.html
■Youtubeに活動記録をUPしています。カンボジア視察旅行の記録もあります!
