日本は世界一の豪雪国

これだけ人口が多いところで

これだけの量の雪が降る地域は

世界的にみてほとんどないそうで

五大湖の沿岸

カナダとアメリカ国境辺りの山岳部

スカンジナビアの西側くらいで

日本は

国土の半分が豪雪地帯で

これだけの人が暮らすというのは

世界でも稀有な土地で

雪が多いのはご存知

日本海側と北海道

日本は国の基準で

豪雪地帯、特別豪雪地帯

という区分をつけています

豪雪地帯は日本全体の50%

人口は2000万人くらい

総人口の15%くらい

とはいっても

百万人を超える大都市で考えると

カナダのモントリオールでは

年間平均積雪2mですが

札幌市では6m 弱

新潟市では2.5m超

ちなみに新潟市は

雪国の中では降らないほうです

また

「特別豪雪地帯」とは

豪雪地帯よりさらに雪が深く

交通、医療、財政など

雪による生活の支障が著しい地域で

21市町村が指定されており

一部を数字をあげてみますが

秋田県13市町村
山形県29市町村
福島県14市町村
新潟県18市町村
長野県10市町村

この特別豪雪地帯に

マタギは暮らしていました

私が訪れてみたのは

新潟県

十日町市、津南町、湯沢町、魚沼市

長野県

栄村

どこも

「わが市町村はとんでもない積雪量」

と、観光PRをしています

そばには

暖流が流れ水温の高い日本海があり

シベリア大陸から乾いた

冷たい季節風が吹き込み

水温より気温が低くなって

日本海から熱と水分を吸収し

大量の水蒸気を含んだ雲が作られ

この雲が中央にある高い山々にぶつかり

高い山々の手前の日本海側

山の麓にある地域に大雪をもたらします

そして

高い山々を越えたあとは

乾いた空気となって

太平洋に抜けるのですが

この高い山々の一つが

谷川岳

谷川岳を貫通した

「関越トンネル」の

群馬県側は晴れていても新潟県側は雨

ということもにもなりますが

川端康成の「雪国」にも

「国境の長いトンネルを抜けると
雪国であった」

と表現されていますが

これはJR上越線清水トンネルのことで

清水トンネルとは

谷川岳の真下

上越国境を貫く山岳トンネルのことで

雪国は越後湯沢のことです

私は電車は使わないので

関越自動車「関越トンネル」ですが

川端康成の

「国境の長いトンネルを抜けると
雪国であった」

を実感してはいまたが

今回はさすがに絶句しました

「新潟は半年も雪の孤島だ
この雪をなくすため上越国境
三国峠の山を削って平らにする
削った石や土を新潟の海に埋めて
佐渡と陸続きにするんだ
三国峠が平らになると
水気を含んだ冬の雲は新潟に降らせない
関東平野までいく
海の手前で
東京の野郎どもの上に雪が落ちる」



田中角栄氏は言っていたといいますが

「東京の野郎ども」って

ちょっと気になりますね

(笑)

関越トンネル手前の

群馬県みなかみ町からは

谷川岳の向こうに

真っ黒で恐ろしい雲が

もくもくしているのが見えていたので

覚悟して関越トンネルに入りましたが

関越トンネルを出たら

雨はもちろんですが

真っ白の霧の中で

原生林の紅葉どころか

前方が見えない状況で

唖然呆然

私は

霧、靄、ガスに縁がありませんでしたが

この白いもくもくの雲のようなものは

霧?
靄?

ガス?

平地近くにあるので霧



濃霧だと思うのですが

こまさかこんな状態だとは

考えていませんでした

私たちが走る道路は

「あの世行き」

と、思うほどの濃霧に包まれ

雨もひどい降りだったので

生きた心地がしませんでした

「シルバーライン」の

第一トンネルに辺りは

写真の通り霧はなく

ただただ暗い山道で

暗いながらも

ブナの赤茶が主な紅葉に感動の嵐でした

東京、関東、太平洋側は

青空の1日のようで

もちろん

青空と紅葉が一番ですが

濃霧大雨で視界不良状態と比べれば

暗くても肉眼で見られれば万々歳でした

(笑)