「山里の記憶」②
山里の笑顔と味と技を記録した
三十五の物語
絵と文 黒沢和義
同時代社

秩父の山里での暮らしを知りたくて

出会ったのが

黒沢和義さんのブログ

「山里の記憶つれづれ」

「山里の記憶」という本が

出版されていることも

同時に知ったものの

⑤まで出ているし

購入しても

私の書棚はないので

(笑)

とりあえずはブログで勉強

栃餅作り
鉄砲撃ち
炭焼き
枝打ち
鉱山
焼畑

etc.

ブログで

近年の

山里の暮らしや仕事を知り

三峯神社に行ったときには

「栃餅」を探して購入してきました

トチモチ

聞いたこともありませんでしたが

私の心に強く響いたのが

非常食「栃の実」と

「鉄砲撃ち」

黒沢和義さんが書かれた

秩父の山里の技と味の記録は

国立国会図書館に永久保存され

秩父の山里の人々の技や味は

後世に残ることになったそうです

黒沢さんは私のお気に入り

小鹿野町出身だそうで

ご友人の実家で栃餅作りの工程を見て

この手間暇かけた作業を記録したい

と思ったのがきっかけだったそうで

その黒沢さんの想いが

私に響いたのでしょう

そして

鉄砲撃ちのお話も同じ

最後の写真の

子供の頃、鉄砲撃ちはあこがれの的だった

という文章は

黒沢さんの思い出です

鉄砲撃ちにあこがれた黒沢さんの想いが

私の心に響いたのです

私は

ドラマや映画の銃アクションも喧嘩も

時代劇の殺陣も嫌いで

戦国時代も嫌いで

それなのに

野生動物を殺して食べる

猟師を知りたくなり

小鹿野町「鉄砲まつり」にまで出かけ

遠くから

秩父の猟師や鉄砲を見て

生まれて初めて撃つのを見たのも

黒沢さんの鉄砲撃ちへの想い

都会から遊びで来るハンターとは違う

山で暮らし、山で働き

生きていくために猟をする

山里の猟師への敬愛の念

を強く感じたからでしょう

山里の記憶②には

栃本集落の

おじいさん、おばあさんのお話しが多く

おっきりこみ(うどん)は

野菜も小麦粉も畑で作った自家製で

全てを一から作るというお話しや

鹿猟の話しや

昔はどこでもやっていた

という焼畑の話しや

昔の狩猟

猟犬を連れた大物撃ちの話しや

年間30頭もの鹿や猪を撃つ猟師の話し

7人グループで打ち合わせ

三峯神社の奥の院のさらに奥まで行き

鹿を撃ったというお話し

もちろん栃本集落以外の

小鹿野町の鉄砲撃ち

今年で狩猟免許を返納するという

84才のおじいさんのお話しなんかもあり

『貴重な蛋白源である獲物は
自分たちで食べる以外に
主に親戚に配った
ヤマドリなど獲れた時は
「獲れたぞ~」と声をかけると
親戚がみんな集まって来たものだった』

などというお話し

山里で暮らす人々の知恵や技が

たくさん詰まっています