空から一枚 の羽Ⅳ
あの光はいったいなんだったのだろう・・・
僕は気になってしょyがなかった
次の日の朝、僕はスヤスヤと眠っている空羽に置手紙を残し、会社へ向かった
会社のパソコンで、こっそりと昨晩の光について調べることにした
キーボードに手を掛ける
なぜか僕の指は『A・N・G・E・L』のキーを押す
どうしても、頭が光とアンゲルが関係していると信じたがっている
僕はアンゲルを検索し、アンゲルについての神話などを調べた
様々な神話が数多くある
ネットで50件以上も引っ掛かるなんて、そうとう有名な鳥みたいだ
僕は1番最初に引っ掛かったサイトを開いた
“アンゲル─天使の使い鳥
100年に一回眩しい光を放ち、人々に幸運・不運を齎す
良いことをした人には幸運を、悪いことをした人には不運を運ぶ
アンゲルが姿を消した5年後、世界は滅びる
このことを知った天使は、アンゲルを人の姿に変えた”
これだ!
僕はこの神話を読んでそう思った
もしかしたらこの神話は事実なのかもしれない
しかし、これではまだ信じられないので他のサイトも調べてみた
何度も“検索”という文字をクリックしたが、なかなか信じられる神話がない
仕事が終わって、僕は走って図書館へ向かった
アンゲルに関連する本はたくさんある
その中でも1番分厚い本を手に取り、一字一字しっかりと読んだ
しばらく読んだ後、僕はその本を借りて、急いで家に帰った
ドアを開けると部屋から空羽が出てきた
僕は空羽に本を見せた
空羽には読めない漢字ばかりだったので、僕が声に出して読んで聞かせた
「これは、遥か昔のお話・・・アンゲルという、とても大きな鳥がいた
その鳥は天使の使い鳥・・・ペットだった
アンゲルは天使の数だけ生きていて、天使の力の分だけ体が大きかった
天使が死ぬと、アンゲルは飼い主が居なくなり、自由に空を飛び回る
ある一羽のアンゲルが天使の手から解放されて、初めて自由に空を飛びまわった
その姿を見た村人は『化け物だ』と騒ぎ、そのアンゲルを捕らえて山奥の牢屋に閉じ込めた
悲しみに満ち溢れたアンゲルは、最後の力を振り絞って人間の姿になった
人間の赤ん坊の姿になったアンゲルは、人に育てられ、人として生活をした
そして、人として生涯を終えた」
それから僕は、空羽にネットで呼んだ神話(らしきもの)も聞かせた
もしもこれ等が本当ならば、空羽がそのアンゲルかもしれない
そうだったら“あのアンゲル”が僕の前にこうして現れたと
信じてもいいかな?
「空羽・・・」
僕が名前を呼んだと同時に、空羽の体が昨夜のように、眩い光を放った
良く見ると、空羽の背中には大きな翼が生えている
丁度、羽の形をした痣のところから・・・・
その羽を使い、空羽は外へ飛び出した
僕も空羽を追って外へ出た
空羽が脅えた様子でこちらを見る
「何これ・・・僕どうなっちゃうの・・・?」
「大丈夫・・・落ち着いて、今の自分を受け止めて・・・!」
家からぞろぞろと人が出てくる
空羽を見上げて声を上げる
ここに居てはまずいと思い、僕は空羽を山の方へ行くように合図を送った
僕も山の方へ向かった
空から一枚の羽Ⅲ
僕は男の子を家へ迎え入れた
すると、さっきまで泣いていたのが嘘みたいにはしゃいだ
そんな男の子が、僕は何だかアンゲルの様に思えて、少しだけ涙を浮かべた
そのうち、親がこの子を迎えに来るだろうと思ったが
今はあまり気に留めなかった
その後、男の子に名前を聞いてみた
「僕?僕の名前はくう!!一之瀬空羽だよ」
“くう”なんてシャレた名前
しかも漢字に書くと空羽なんて・・・なんとなく運命を感じる
空羽はアンゲルの生まれ変わりなのかも・・・いや、アンゲルはまだ死んでなんていないさ
まだ生きているって信じてる─
空羽と少し話をした後、一緒にお風呂に入った
脱衣場で服を脱いでいた時、チラッと空羽を見ると
背中に羽みたいな形をした痣があった
その時はまだ何も言わなかったが、やっぱりどうしても気になったから、空羽にその痣について聞いてみることにした
「あぁ、これ?これは僕にもよく分からないんだよね・・・生まれた時からあったってママたちから聞いてるし」
どうやら、その痣は生まれつきのようだ
空羽の母たちも、その痣を見て『空羽』って名前を付けたらしいし
僕たちはお風呂から上がり、僕は寝巻きに着替えた
空羽には、僕のお古を着せた
それから暫らくテレビを見たりゲームをしたりして、時間を楽しんだ
気がつくと、もう深夜10時を回っていた
僕はそろそろ空羽を寝かせなければと思い、空羽を寝室に連れて行った
空羽が寝付くまで、僕は側でアンゲルの話をした
その話を興味津々に聞いてくれる空羽
でも少しうとうとしている
僕は話を止めて、空羽の頭を撫でた
僕が頭を撫でてやると、空羽はすぐに眠りについた
僕も眠くなって布団に入った
疲れていたせいか、僕はすぐに眠った
でも、それから数時間した後、何故かふと目が覚めた
眠い目を擦って、空羽の方をチラリと見る
すると、空羽の体が光を放ち、眠っている空羽の体を包んでいた
まさかと思い、空羽に近づく
そして「空羽!」と呼びかけた
空羽は僕の声で目が覚め、自分の体の異変に気づいた
何これ、と戸惑いを隠せない空羽を僕はギュッと抱きしめた
「大丈夫、落ち着いて」
そう言うと、フッと光は消えた
空から一枚の羽Ⅱ
アンゲルに会ってから、何日経っただろうか
ここ最近、アンゲルは僕の前に姿を表さない
丁度、新しい学校で新しい友達が出来てからだったかな?
アンゲルは今何処で何をしているのだろうか
アンゲルに会いたいよ
それでもアンゲルは現れなかった
アンゲル─僕の天使・・・・・
ふと、、窓の方を見ると白い一枚の羽が舞い落ちたのが見えた
僕はすぐに窓辺へ駆け寄り、窓を勢い良く開けた
屋根の上に落ちている白い羽を拾う
そして図鑑の『アンゲル』のページを開き、
アンゲルに始めて会った時に拾ったアンゲルの羽を手に取った
その2つをじっと見つめて見比べた
よく見ると、少し造りが違うみたいだ
アンゲルのものではなかったのか、と僕は肩を落とした
次の日、僕は久しぶりに空を見上げた
友達が出来て、いじめられなくなってから、僕は外を見上げなくなった
だから、いじめられていた頃みたいに、空を見て心を落ち着かせることはしなくなったのだ
「アンゲル・・・会いたいよ・・・」
ポソリと小さな声で呟く
それでもアンゲルは現れなかった
仕方なく、僕は部屋に戻ることにした
それから何日も何日も、僕は空を見上げては「アンゲル」と呟いた
でも、アンゲルは少しも現れなかった
─10年後
僕は1人、東京の街を歩いていた
立派なスーツを着て、立派な鞄を持って
大人になった今でも、僕はアンゲルを忘れなかった
大人になった今でも、アンゲルに会いたいと思っていた
すると、向こうから男の子が歩いてきた
僕がアンゲルに会った頃と同じ位の歳の子
しくしくと泣きながら歩いてきた
どうしたの?と聞くと、男の子はこう言った
「僕・・・いじめられたの・・・ヒック・・・
ママとパパも・・・ヒック・・・僕を置いて何処かいっちゃった・・・」
僕は、その男の子の手を取り、家においでと言った
すると、男の子はニッコリと笑ってこう言ったんだ
『天使様みたいだね』
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空から一枚の羽Ⅰ
あぁ、今日も良い天気
空を見上げると、何処までも広がる青い空
子供の頃、綿飴みたいと言っていた大きな白い雲
僕は今日も上を向いて目を閉じる
そうすると、すごく落ち着いた気持ちになれるんだ
僕はもうすぐこの土地を離れる
集団のイジメにあって、学校に居られなくなったからだ
今日でこの土地の空を見上げるのも最後かな
そう思うと、なんとなく悲しい気持ちになった
荷物を纏めなくちゃ、と立ち上がる
すると、僕の目の前に一枚の真っ白い羽が舞い落ちた
バッと空を見ると、大きな大きな白い鳥が
綺麗な空を隠すように飛んでいた
僕は急いで部屋に戻り、その鳥を図鑑で調べた
・・・あった
名前は『アンゲル』
アンゲル─Angel
スペルが“天使”と一緒だった
でも、本当に天使のような鳥だった
僕はこの鳥の羽を、図鑑の『アンゲル』のページに静かに挟んだ
次の日、僕はこの土地を離れた
新しい土地では、イジメられずに学校生活を送れるかな
なんだか不安になってきた
「ねぇ、見てアレ!」
突然、母さんが叫んだ
母さんが指差すほうを見ると、そこにいたのは昨日見たアンゲルだった
アンゲルの影は、鳥ではなかった
人間に翼が生えたような・・・・そんな感じの影だった
アンゲルは僕の方を見ていた
その顔つきは、微かに笑っていた
僕もアンゲルの方を見て笑った
そして、こう言ったんだ
「おーい、アンゲル!天使の羽をありがとう!!」
あぁ、今日も良い天気
空を見上げると、何処までも広がる青い空
子供の頃、綿飴みたいと言っていた大きな白い雲
僕は今日も上を向いて目を閉じる
そうすると、見えるんだ
アンゲルの姿が─
※アンゲル という鳥は実在しません
プロフィール
NAME:百乃 一期[ モモノ イチゴ]
SEX:女
BIRTHDAY:12月1日![]()
CONSTELLATION:射手座
BLOODTYPE:O型
HOBBY:音楽を聴いたり、漫画を読んだりすること![]()
MESSAGE:不束者ですが、よろしくお願いします![]()
ちなみに部活は吹奏楽です![]()

