あの朝
いってきます
(行って帰って来ます)
そう言って
帰って来れなかった
あの日から約3ヶ月半
遂に帰宅の日がやって来た![]()
当初の予定を
3ヶ月〜半年も短縮(強引に)しての
退院
相談無しの勝手にシンドバッドで
♪密約退院 嫁 堪忍
有給とらせて 怒らせて
やって来ました
鬼形相ぉ〜![]()
なんてリズムに乗せても
全く無視の嫁さんだけど
頼んでおいた着替えを持って
迎えに来てくれた![]()
感謝
久しぶりの
パジャマ以外の服
スリッパじゃなくて
大好きなスニーカー![]()
靴下もお久しぶり
帰るんだなぁ〜っと
少しづつ実感が湧いて来た
コンコン(カンカン)
病室の柱を叩く音
「こんにちは~」
現れたのは
一番最初に対応してくれた
ドクターヘリにも乗る
ICUの先生だ
「退院おめでとう」
「お世話になりました」
最初診た時は「正直もう助からない」
「そう思ったよ」
そうこの先生
あの日ハッキリ僕に こう言った
「腕はもうダメかも知れない」
「命も危ない」
「私達は全力で貴男の命を助ける」
そう言ってくれた
「そうかぁ俺死ぬかも知れないんだ」
うろ覚えではあるけど
そう思った
手術に向かう時
嫁さんに
「ごめんな ごめんな」
何回も謝ってたらしい
この辺りの記憶は飛んでるけど
死ぬかも、、、
の覚悟があったのかも知れない
先生と話をしながら
ICUでの
色んな記憶が蘇る
最後に
「K君に会ってから帰りたいんですけど」
「会えますか?」
「大丈夫だよ 伝えておくから」
「ICUに行ったら呼んであげて」
「わかりました」
「本当にありがとうございました」
「お世話になりました」
先生にお礼を言って
ナースステーションへ
退院の手続きをして
看護師さん達にお礼を言い
懐かしのICUへ向かう
わすが1ヶ月半前なのに
とても懐かしい感じがする
ICUの中には入れないので
待合室へ
僕は初めてだけど
嫁さんはここで
僕の手術の間
不安と闘いながら
13時間も待っていてくれた
インターホンで名前を言うと
看護師の K君がやって来た
一番仲良かった看護師くん
色んな話をして楽しかった
「退院の時は会いに来るね」
そう約束していた
制約もあり
15分ぐらいしか喋れなかったけど
お礼も言えたし
別れの挨拶も出来た
「またねー ありがとう!」
この、
「またねー」が
再び入院での 再会になら無い事を
切に願いICUを後にした![]()
最後に
リハビリステーションへ
お世話になった
理学療法士さんに挨拶
歩行訓練の時など
プライベートな話もして
この先生のおかげで
楽しくリハビリが出来た![]()
「後は家でリハビリ続けます」
「ありがとうございました」
「早く退院出来て良かったですね」
「お元気で」
医療従事者の方達は
皆さん優しい
病院とは無縁だった
僕にとっては
貴重な体験が出来た
そして
改めて
健康、五体満足の有り難さを
思い知らされた![]()
左上半身を失ってしまったけど
その事によって
得たモノも
たくさんあったし
それ以上に
反省すべき事も山程あった![]()
死の淵から
先生達が全力で救ってくれた
命
これからどう使っていくかが
今後の課題だ![]()
ひとまず
家に帰ってゆっくりしてから
考えよう![]()
さぁ! 明日から始まる
未経験ゾーンへの挑戦だっ
やったるでぇ〜
ほんでもって
みんな
おまっとさんでした![]()
帰るでぇ〜
家族、仲間が待つ地元へ
レッツゴー三匹 だっ
が、しかし
現実はかなり
厳しいモノだったり
なんかしたりして
この時は
予想を遥かに超える
大変な日常に
無防備で特攻して行く
準備不足の無鉄砲野郎は
退院の嬉しさに溺れ
新しいスタートしか見ていなかった


