今回は日商簿記2級の直接原価計算(CVP分析)について解説していきます!

 

CVP分析とは、簡単に言うとモノを◯個売ることができれば利益が出るのか、モノが◯個しか売れなければ損失になるのかを分析することです。

 

そこで「損益分岐点」と言うのがキーになります。

 

損益分岐点とは、利益を得るためにかかる費用(原価)と売上が一致する点(個数)のことです。(つまり利益が0円)

 

式にすると…

  売上高ー変動費ー固定費=利益   です。

 

さらに詳しくすると…

  売上高ー変動費=貢献利益

  貢献利益ー固定費=営業利益    です。

 

このような式になります。

 

ですが、貢献利益・営業利益以外にも「安全余裕率」や「売上高営業利益率」と呼ばれるものも出てくるため、実際に問題を解いて公式やポイントを確認してみましょう!

 

CVP分析の問題を解くにあたって、まずは図を書きましょう!

 


このような図になります。右側のスペースに数字を当てはめましょう。

 

売上高は資料より50,000,000(5,000×10,000)

 

変動費は資料より30,000,000(2,500×10,000+500×10,000)

 

貢献利益は売上高ー変動費ですので20,000,000

 

よって問1の(1)は20,000,000円です。

 

固定費は資料より12,000,000(5,000,000+7,000,000)となります。

 

営業利益は貢献利益ー固定費ですので8,000,000となります。

 

次は問1(2)の損益分岐点における販売量および売上高を求めましょう。

 

損益分岐点は利益が0円ですので、図の営業利益の所に0と書きましょう。

 

固定費は名前の通り数値が固定化されているので、そのまま12,000,000円となります。

 

貢献利益は

   貢献利益?円ー固定費12,000,000円=営業利益0円

 

となるので、逆算すると0円となります。

図にするとこうなります。

 

次に、資料をもう一度見ましょう。

 

売上高の単価は@5,000、変動費の単価は@3,000(@2,500+@500)なので、売上高@5,000に対する変動費@3,000の割合は60%だとわかります。

 

営業利益は売上高ー変動費ですので、売上高ー60%=40%となり、売上高@5,000に対する貢献利益の割合は40%とだとわかります。

 

これで損益分岐点の売上高が求められます。

 

売上高をSとすると、

  0.4S(貢献利益)ー12,000,000(固定費)=0(営業利益)

                 0.4S=12,000,000

                   S=30,000,000

販売量は30,000,000÷@5,000円で6,000個です。

 

これで問1の(2)が出ました。

 

次に(3)の安全余裕率を求めましょう。

 

これも公式があるので暗記しましょう。

 

安全余裕率は当期の売上高と損益分岐点の売上高との差額を当期の売上高で割ることで求められます。

 

よって、(50,000,000ー30,000,000)÷50,000,000=0.4となるので、(3)の安全余裕率は40%となります。

 

ここまで来れば問2も簡単です。

 

問1の時と同じように図を書きます。

 

問題文から営業利益は7,500,000円、固定費は変わらないので12,000,000です。

 

売上高をSとすると、貢献利益は0.4Sなので売上高は

 0.4Sー12,000,000=7,500,000

         S=48,750,000

販売量は48,750,000÷@5,000で9,750個となります。

 

これで(1)が出たので、次は(2)を求めます。

 

売上高営業利益率は売上高に対する営業利益の割合なので、売上高をSとすると営業利益は0.25Sとなります。

 

固定費は変わらないので、売上高は

 0.4Sー12,000,000=0.25S

         S=80,000,000

 

販売量は80,000,000÷@5,000で16,000個となります。

 

最後に問3です。

 

問題文に販売単価をを当期よりも20%値下げと書いてあるため、条件変更後の販売単価は@5,000×80%で@4,000となります。

 

売上高をSとすると変動費は@3,000÷@4,000で0.75Sとなります。

 

貢献利益はSー0.75S=0.25Sです。

 

よって売上高は

 0.25Sー12,000,000=8,000,000

          S=80,000,000

 

すなわち販売量は80,000,000÷@4,000で20,000個となります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

CVP分析は数を積めば確実に解けるようになるので、焦らずに取り組んでいきましょう。

 

2級は仕訳と工業で点数をキープしたいので、ケアレスミスなどを無くして、得点を稼いでいきたいところです。

 

私のおすすめの簿記のテキストは

 

 

 

 

こちらになります!

 

分かりやすく、楽しく学べるテキストで私も助けられました泣

 

また、質問や要望・意見があれば遠慮無くコメントをお書きください。

 

 

 

 

 

 

 


 

この記事では日商簿記2級の第5問対策として、組別総合原価計算について解説していきます。

 

組別総合原価計算は、同じ作業工程で異なる製品を製造するときに使う方法です。

 

組別総合原価計算の特徴としては、加工費を分けることです。

 

製品Xと製品Yを製造しているときに共通して発生した加工費を製品Xの加工費と製品Yの加工費に分けます。

 

実際に問題で試してみましょう!

 

【追記】スマートフォンで閲覧すると問題文が横にずれてしまい非常に見づらくなっているのを先程確認致しました…。もしよろしければお手数をおかけしますがPC又はiPad等のタブレットで読んでいただけたら幸いです。

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アメーバ製作所では、製品X及び製品Yの2種類の製品を製造しており、組別総合原価計算を採用している。なお、製造間接費は直接作業時間を配布基準として予定配賦している。

 

【資料】

1.当月の生産データ

      組製品X                       組製品Y

月初仕掛品  900個(70%)        1,440個(20%)

当月投入   4,680                    3,840

 合 計   5,580個      5,280個

正常仕損   180(30%)               300(100%)

月末仕掛品  660(50%)            1,380(50%)

完 成 品  4,740個     3,600個

※ (   )内は加工進捗度または仕損の発生点を示している。

 

2.各組製品の原価データ

 

 

  組製品X

 組製品Y

月初仕掛品原価

 直接材料費

 1,144,800円

1,882,200円

 

 直接労務費

 390,900円

 96,444円

 

 製造間接費

 504,000円

308,160円

当月製造費用 

直接材料費

 5,335,200円

5,491,200円

 

直接労務費

 2,169,600円  

1,432,566円

 

3.製造間接費の資料

 年間予定直接作業時間は48,000時間、その場合の年間製造間接費予算は100,800,000円と見積もられた。また、当月における各組製品の実際直接作業時間は、組製品Xが1,800時間、組製品Yが2,151時間であった。

 

4.直接材料は工程の始点ですべて投入している。

 

5.月末仕掛品の計算は、組製品Xは平均法、組製品Yは先入先出法による。

 

6.仕掛品の処分価額は0円である。

 

7.正常仕損費は度外視法により計算し、正常仕損の発生点と月末仕掛品の加工進捗度を考慮のうえ、その負担関係を決定する。

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この問題を解く上で一番最初にすることはまず組製品Xと組製品Yの製造間接費を出すことです!

 

資料3に注目すると、年間予定直接作業時間が48,000時間、年間製造間接費予算が100,800,000円ということが分かります。

 

年間製造間接費予算を年間予定直接作業時間で割ると、製造間接費予定配賦率が求められます。

 

よって製造間接費予算配賦率は100,800,000÷48,000=2,100となります。

 

同じく資料3に、各組製品の実際直接作業時間が記載されています。

 

製品Xの実際直接作業時間は1,800時間なので、予定配賦率2,100と実際直接作業時間1,800をかけた数値が組製品Xの製造間接費となります。

 

組製品Yの製造間接費も同様に予定配賦率2,100と実際直接作業時間2,151時間をかけます。

 

そうすると組製品Xの製造間接費が3,780,000円

     組製品Yの製造間接費が4,517,100円となります。

 

加工費は製造間接費と直接労務費の計ですので、組製品Xの加工費は3,780,000+2,169,600(資料2より)=5,949,600円となり、組製品Yの加工費は4,517,100+1,432,566(資料2より)=5,949,666円となります。

 

各組製品の加工費を求めたら、次は図を描きましょう!

 

このような図となります。

 

左上が月初仕掛品原価、左下が当月製造費用、右下が月末仕掛品原価、右下が完成品総合原価となります。

 

この配置は固定となります。

 

そして、この図をさらに詳しく書くと下記のようになります。

 

左側に直接材料費、右側に加工費を当てはめるため、このようになります。

 

しかしこれだけでは分かりづらいので実際にこの問題の数字を当てはめていきましょう!

 

 

①は月初仕掛品の左側なので材料費、②は月初仕掛品の右側なので加工費が当てはまります。資料1の月初仕掛品の部分を見ると、900個(70%)と記載されています。

 

※(   )内のパーセントは、加工費のことを表しています。

 

この数字をこの図に当てはめると……

このようになります。(②は900×70%で630)

 

③、④は資料1の月末仕掛品原価を当てはめ、⑤、⑥は資料1の完成品の個数を当てはめます。

 

⑦は、⑤と③を足した数字から①の900を引いた額になります。

⑧は、⑥と④を足した数字から②の630を引いた額になります。

④…660×50%=330

⑦…4,740+660-900=4,500

⑧…4,740+330-630=4,440

 

※資料1に正常仕損180(30%)とありますが、月末仕掛品の加工進捗度(50%)よりも前なので、正常仕損費は両者負担で計算します。

 

次に、アルファベットに数値を当てはめましょう。

 

aは月初仕掛品原価の材料費、bは月初仕掛品原価の加工費(労務費+製造間接費)、cは当月の材料費、dは当月の加工費(労務費+製造間接費が当てはまります。

b…390,900+504,000

 

資料5に組製品Xの月末仕掛品の計算は平均法と記載されているので平均法で計算します。

 

この場合だと

  • (1,144,800+5,335,200)÷(900+4,500)=1,200
  • (894,900+5,949,600)÷(630+4,440)=1,350  となります。

 

よって、e…1,200×660=792,000

    f…1,350×330=445,500 となります。

すなわち、組製品Xの月末仕掛品原価は792,000+445,500で1,237,500となります。

 

完成品総合原価は、月初+当月-月末ですので、組製品Xの完成品総合原価は12,087,000です。

 

792,000=@1,200×660

445,500=@1,350×330

月末仕掛品原価…792,000+445,500

完成品総合原価…(1,144,800+894,900+5,335,200+5,949,600)-(792,000+445,500)=12,087,000

 

組製品Yは先入先出法ですので(資料5より)、計算方法がXと少し異なりますが図の作り方は一緒です。

 

ですが、組製品Yの正常仕損の発生点は100%で(資料1より)、月末仕掛品の加工進捗度50%(資料1より)よりも後なので、正常仕損費は完成品のみ負担で計算します!

 

404,604…96,444(資料1より、月初の労務費)+308,160(資料1より、月初の製造間接費)

5,949,666…この記事で一番最初に求めた加工費の数字です!

 

組製品Yの図には、正常仕損の300が追加されていますが、計算は全く難しくありません。

 

平均法は月初+当月を足して計算そていましたが、先入先出法は当月製造費用だけを使います。

このようになります。

 

先入先出法は当月製造費用しか使わないので、

  • 5,491,200÷(3,540+300)=@1,430
  • 5,949,666÷(4,002+300)=@1,383  となります。

次に月末仕掛品を求めます。

  • @1,430×1,380=1,973,400
  • @1,383×690=954,270 

よって組製品Yの月末仕掛品は1,973,400+954,270=2,927,670となります。

 

完成品総合原価は(1,882,200+404,604+5,491,200+5,949,666)-(1,973,400+954,270)で10,800,000となります。

 

 

組別総合原価計算の説明は以上となりますが、私の拙い図や汚い字、説明文が分かりにくい!と思った方は遠慮無くコメントで質問や意見要望をお書きください。

 

 

日商簿記2級は範囲改定に伴い、連結会計などの要素が追加されました。

 

また、3級に合格し次は2級にチャレンジする方は工業簿記を学ばなくてはなりません。

 

そこでこの記事では私が日商簿記2級を取得するにあたって、どのような勉強方法をしたか、どのような問題集(教科書・参考書)を利用したかについて書いていこうと思います。

 

まず、勉強方法についてです。

 

私は2級を勉強する上で大事なのはモチベーションだと思っていたので、まずは毎日必ず〇〇時間勉強する!と決め、実際に時間を測り記録を取っていました(私は毎日3時間を目標にしていました)。

 

実際に記録を録ると、「自分はこれだけやったんだ」、「これだけ継続しているんだ」と実感できるのでオススメです。

 

また、仮になんらかの事情で1日の目標を達成できなかったとしても、次の日には「昨日の分を補ってやる!」という気持ちになり、集中して勉強することができました。

 

次に、私が実際に利用した問題集、教科書合わせて4冊ご紹介します!

 

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集 第6版 よせだ あつこ https://www.amazon.co.jp/dp/4798163996/ref=cm_sw_r_li_dp_U_XZ.IEbDVVZ6MC

 

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集 第3版 よせだ あつこ https://www.amazon.co.jp/dp/4798158321/ref=cm_sw_r_li_dp_U_04.IEb0K8Z17H

 

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 総仕上げ問題集 第3版 よせだ あつこ https://www.amazon.co.jp/dp/479815833X/ref=cm_sw_r_li_dp_U_u6.IEbDQSH6FE

 

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 総仕上げ問題集 第4版 よせだ あつこ https://www.amazon.co.jp/dp/4798158283/ref=cm_sw_r_li_dp_U_F7.IEb46BJV81

 

以上の4冊になります!こちらの教科書はイラストや漫画で楽しく、分かりやすく学ぶことができました。

 

また、難しい単元の箇所には動画解説が付いており、QRコードを読み取ることで無料で視聴できます!

 

日商簿記2級は巷で近年難易度が上がっていると言われている通り、本当に難しくなっています。

 

 

本番で悔いが残らないようにコツコツ取り組んでいきましょう。